ラテンアメリカ

Universidad Iberoamericana /イベロアメリカーナ大学<メキシコ>
私はメキシコにあるイベロアメリカーナ大学に約1年間留学しました。キャンパス周辺は新しくできたオフィス街で比較的治安もよかったと思います。キャンパス内は様々な設備が備わっていて、どこも常に清潔に保たれていました。

空港に到着するとホストファミリーが迎えに来てくれていました。とっても親切な家族で、何不自由なく安全に暮らすことができました。

高校時代に留学経験があり、留学に関しては多少なりとも自信がありました。しかし、高校時代の留学とは違い、大学の授業は非常に難しく、レポートやテストに追われる毎日を過ごしました。勉強ばかりの日々に悩みもしましたが、「現地の学生と一緒に勉強しながら、ラテンアメリカの社会問題を彼らがどのように捉えているのかを知りたい」という明確な目標があったので、最後までがんばることができました。また、語学だけではなく、心理学や国際関係学等の授業にもチャレンジしてみました。なかでも外交の授業に出席後は、国際人としてもっと世界に目を向けていかなければならない、まだまだ知らないことが多いということを痛感し、さらに勉強することとなりました。

勉強以外でも充実した生活を送ることができました。学校内の社会福祉活動課で、近くの幼稚園兼孤児院を紹介してもらい隔週でボランティア活動に参加したり、キューバやペルーに旅行することもできました。

今回の留学を終えて思うことは、留学は想像以上に大変だということ。しかしその価値は計りしれないということです。この1年間の経験は確実に私の将来に大きな影響を与えるだろうと確信しています。

(外国語学部 イスパニア語学科 女 K.M)
 
Pontificia Universidad Catholica de Chile /教皇庁立チリ・カトリック大学<チリ>
私はチリの教皇庁立チリ・カトリック大学に留学した。私が通っていたキャンパスは駅前にあり便利だった。また、町の中心部からは少し離れているので自然が多かった。

授業は、留学生に対する制限は無く、各自のスペイン語能力次第で基本的にどの授業も履修することが出来た。スペイン語の授業の他に、ラテンアメリカの文化や社会問題に関する授業を履修した。「貧困に立ち向かう」という授業は、社会奉仕活動をすることが受講の条件で、3回のレポートはその活動報告書となる。授業では現在のラテンアメリカの貧困状況を把握しながら、その原因から解決まで学生が主体となって議論をする。毎週、新聞等の記事を読んでリアクションペーパーを書いたり、発表したりするなど一瞬たりとも手が抜けなかったが、その分得たものは大きかった。

課外活動では、週に一回、サンティアゴ大学の日本語翻訳学科の学生を対象にした日本語会話教室で教えていた。他にも、孤児施設で子供の世話をするボランティアもやった。また、サルサ、メレンゲといったダンスを習う教室にも通った。
滞在先は、留学生用の寮や友達の家などを利用していた。寮には、留学生が30名程度住んでおり、世界中の友達と親密になれる。頻繁にパーティーがあり楽しいが勉強はしにくい環境だった。友達の家には少しの期間お邪魔して、チリの家庭を体験することが出来た。

チリ留学により、スペイン語上達や中南米社会学の知識が増えるのと同時に、人間としても大きくなれたと思う。多文化生活の中で偏見のないものの見方や柔軟性を養ったり、自分の国の文化やアイデンティティを客観的に見つめなおすことができた。困難や問題に出くわした時はネガティブに考えず、逆にそれをチャンスとして多くの人とそして自分自身と向き合ってきたことが自分の成長につながったのだと思う。南米を留学先に選んでよかったと思うことは、ブラジル以外どの土地に行ってもスペイン語でコミュニケーションがとれたこと、そして想像を絶する自然の壮大さと人の優しさに触れることが出来たことだ。
今回の経験を活かし、将来は中南米と関わる仕事をしていきたいと思っている。

(外国語学部 イスパニア語学科 女 A.R.)
Pontificia Universidade Catolica do Rio Grande do Sul /リオ・グランデ・ド・スル・カトリック大学 <ブラジル>
 私が留学をしていたリオ・グランデ・ド・スル・カトリック大学は、とてもきれいな校舎でした。大学の中に日本文化研究センターがあり、その中に一台あるパソコンでは日本語を打つことができます。また、交換留学生用の国際交流課があり、授業の相談や履修登録の手続きの手伝い等をしてくれます。
 授業については、シラバスに載っている中から興味のある科目を選んで履修することができました。Historia regionalという科目ではポルトアレグレ市の歴史や教会建築について勉強し、実際に教会見学に行きました。ブラジル文化の歴史について学ぶ科目では、ブラジルの映画を見たり、音楽を聴いたりとブラジル文化についてあらゆる角度から研究しました。Geografia do Brasilではブラジルの地域による文化や産業について学びました。そこでのプレゼンテーションはブラジル人のクラスメートと組んで行いました。テストは専門知識が必要で難しいものでした。
 課外活動は、大学の先生が主催するボランティアグループに参加し、貧困地域の子どもたちのために放課後学校で活動しました。
 宿舎は先輩に紹介してもらい、日本人を10年間受け入れている家庭にホームステイをしました。部屋にはベッド、テレビ、トイレがついていました。日本人の受け入れに慣れている家庭だったので、すぐにブラジル生活に慣れることができました。同世代の子どもと一緒に遊びに出かけることもあり、誕生日パーティーや卒業式等、家族の行事にたくさん参加することができました。食事も1回ごと料金がかかりますが、ホストマザーが毎回用意してくださってとてもおいしいものでした。
 冬休みは北東部を縦断する旅に出て、夏休みはペルーまで旅行しました。土日は友達と出かけたりして必ず予定が入るほどでした。
 私にとって留学とは、ブラジルを知ると同時に、日本のこと、そして自分自身について考えさせられるものでした。ブラジルでは様々な人との交流を通して、今まで考えたことのない意見や価値観に出会うことができ、自分の視野を広めることができたと思います。
 これらの貴重な体験ができたのは、私を支えてくださった学校関係者の方々、日本の家族、友人、そしてブラジルの家族、友人のおかげです。この感謝の気持ちをこれからの行動に移していきたいと思います。

(外国語学部 ポルトガル語学科 女性 KI)
Universidad del Salvador/エル・サルバドール大学 <アルゼンチン>
 留学先のエル・サルバドール大学では、留学生用のスペイン語の授業で文法・読解等を学び、語学力を磨きました。学部の授業では、アルゼンチン独立後の政治史、先スペイン木時代からアルゼンチンの現代美術までの美術史、ラテンアメリカの外交政策論など、様々な授業を現地の学生と一緒に勉強しました。
 私がすんでいた学生寮は大学からも近く、交通の便が比較的良い立地にありました。食事付きではありませんが、共有キッチンがあり、冷蔵庫・食糧棚も共有で使えます。人が多いので落ち着いて住めるところではありませんでしたが、たくさん友達ができるという点ではよかったです。
 大学の授業の他に、貧困者地区に住む家族のために家を建てるNGO(Un techo para mi pais)の活動にボランティアとして参加しました。普段の生活の中ではあまり知ることができない貧困者層の人々の暮らしに目を向けること、それがどのような現状であるか少しでも知ることができたことは、自分にとって重要な経験になったと思います。
 留学を通して、文化も週間も言語も日本とは違う国で生活し、人との出会いの中で自分とは違った視点で物事を見、楽しむことができたと思います。様々な人と触れ合う中で、「そんな考え方したことなかった」と思うことがよくありました。その違いを拒絶せず、もっと自分の知らないことを発見したいと思うようになり、知ることに対して貪欲になれたと思います。授業だけでなく、ボランティア活動や一人旅など、自分にできるかどうかわからないことでも挑戦することの大切さ、自分の好きなことを追求する大切さを知りました。留学は私にとって挑戦を通して成長する場だったのではないかと思います。  
 外国で生活しているからといって、自動的に言語が習得できるということは絶対ありません。何もしなくても毎日は過ごせます。困難に直面してもそれを放っておくこともできます。しかし、それでは何も学ぶことはできません。限られた時間の中で、積極的にたくさんの物事・人と触れ合って、少しでもやってみたいと思ったことは挑戦し、目的を持って毎日を過ごしていくことが大切です。

(外国語学部 イスパニア語学科 女性 K.M)

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