次期上智大学長の選任経過について(ご報告)
学校法人上智学院
理事長アガスティン サリ
本学院は、「上智大学長の選任に関する規則」に基づき、本年4月から9月にかけて次期学長の選任を行ってまいりました。
9月30日開催の理事会において次期学長(2025年4月1日就任)が選任され、学長の選任手続が完了いたしましたので、下記のとおり、次期学長の選任経過についてご報告いたします。
記
Ⅰ.次期学長の選任手順(概略)
理事会および学長候補者選考委員会(以下「候補者選考委員会」という。)のもと、次期学長の選任を以下の手順により行った(番号は、「Ⅱ.次期学長の選任経過」の項目番号と対応)。
Ⅱ.次期学長の選任経過
1. 学長選任基準の決定・公示
3月27日開催の理事会において学長選任基準(*)を決定し、3月29日付で公示した。
*学長選任基準の策定にあたっては、理事会の下に、上智大学長選任基準検討ワーキンググループを設置し、前回2020年度に策定した学長選任基準を基に検討を行った。
2. 候補者選考委員会の設置
理事会は4月1日付で候補者選考委員会を設置した。候補者選考委員会の構成は次のとおり。
氏 名
(敬称略) |
役職、所属 | 選出区分 |
1. アガスティン サリ | 理事長・イエズス会高等教育担当理事 | 理事 |
- 大塚 寿郎(*1) | 総務担当理事 | |
2. 矢島 基美 | 人事担当理事 | |
3. 舌津 一良 | 財務担当理事 | |
4. プテンカラム ジョンジョセフ | グローバル化推進担当理事 | |
5. 引間 雅史 | 経営企画担当理事 | |
6. 日比谷 潤子 | 理事 | |
7. 堀田 健介 | 理事 | |
8. 崎川 茂郎(*2) | 理事 | |
9. 木村 増夫 | 理事 | |
10. 佐久間 勤 | イエズス会日本管区長 | 外部評議員 |
11. 田中 淳子 | ジャーナリスト(*3) | |
- 永井 敦子(*1) | 文学部フランス文学科教授 | 専任教員 |
- 杉村 美紀(*1) | 総合人間科学部教育学科教授 | |
12. 横山 恭子(*2) | 総合人間科学部心理学科教授 | |
13. 岡田 隆(*2) | 総合人間科学部心理学科教授 | |
14. 森下 哲朗 | 法学部国際関係法学科教授 | |
15. 幡谷 則子 | 外国語学部イスパニア語学科教授 | |
16. 江馬 一弘 | 理工学部機能創造理工学科教授 | |
17. 伊呂原 隆 | 理工学部情報理工学科教授 | |
18. 福澤 智代 | 学事局長 | 専任職員 |
19. 杉本 昌彦 | 学生局長(*4) | |
20. 戸川 宏一 | 前上智大学ソフィア会会長 | 外部有識者 |
21. 小幡 純子 | 本学名誉教授、GL3.0アドバイザリーグループ |
*1)6月12日まで
*2)6月13日以降
*3) 5月31日まで日本放送協会国際放送局長、7月31日までメディア総局特別主幹
*4)6月30日まで学術情報局長
なお、候補者選考委員会の役割は次のとおり。
(1) 候補者選考委員会委員又は教職員からの推薦の受付
(2) 学長候補者の選定
(3) 学長候補者に係る資料を作成し、調査を実施
3. 候補者選考委員会による学長候補者の選定
(1) 被推薦者の受付
学長選任基準に基づき、4月11日付で教職員宛に学長候補者の推薦について公示を行い、また同日付で候補者選考委員会委員に推薦依頼を行ったところ、教職員から5件および候補者選考委員会委員から13件の推薦があり、重複を除いた実人数で8名の推薦があった。5月20日開催の第2回候補者選考委員会における審議の結果、学長候補者被推薦者リストに掲載する被推薦者を7名とした。
(2) 書類審査
被推薦者7名を対象に、学長選任基準に照らし合わせて書類審査を行った。
(3) 面接対象者の選定
① 6月12日開催の第3回候補者選考委員会において、被推薦者7名を対象に行った書類審査結果を踏まえ、面接対象者の選考を実施した。
選考の結果、7名のうち、3名が出席委員の2分の1以上の同意を得、面接対象者として選定された。
② 選定された面接対象者に、経歴、大学運営の経験、主な教育研究に関する業績、所属学会、社会貢献活動を記載した資料および学長候補者としての所懐を記載した書類の作成を依頼した。
(4) 面接の実施
7月18日、22日、および24日の3日間にわたり、候補者選考委員会委員が面接対象者3名の面接を実施した。
(5) 学長候補者の選定
① 7月30日開催の第5回候補者選考委員会において、(3)②で各面接対象者が作成した書類および候補者選考委員会委員による面接評定結果をもとに、学長候補者の選定を実施した。
面接対象者3名のうち、2名が出席委員の3分の2以上の同意を得、学長候補者として選定された。
② 選定された各学長候補者の略歴および学長候補者としての所懐を記した「学長候補者に係る資料」を作成した。
(6) 理事会への報告
7月31日開催の理事会に学長候補者2名を報告した。
(7) 学内への公示
9月2日付で、教職員宛に、学長候補者としての所懐および略歴を付して、学長候補者2名について公示を行った。また、同日付で学長候補者の所信説明に関する動画を公開した。
4.学長候補者に係る調査の実施
候補者選考委員会は、調査を行う資格を有する教職員(調査期限当日までの勤続期間が3ヵ年以上のもの。以下「有資格者」という。)に対して、「学長候補者に係る資料」をソフィア掲示板(学内教職員向け電子掲示板)において公開し、学長候補者2名について学長候補者に係る調査(以下「調査」という。複数項目について学長候補者を評価する多面調査、オンライン方式、期間=9月2日~9月17日)を実施した。
なお、有資格者の人数、ならびに評価を行った人数および回答率(小数点以下第2位を四捨五入)は次のとおり。
有資格者の人数(人) | 評価を行った人数(人) | 回答率(%) | |
教 員 | 374 | 259 | 69.3 |
職 員 | 230 | 191 | 83.0 |
合 計 | 604 | 450 | 74.5 |
5. 理事会への報告および理事会による次期学長の選任
候補者選考委員会は、9月30日開催の臨時理事会に学長候補者の選考経過および学長候補者に係る調査結果を報告した。同日開催の理事会において、当該報告を踏まえ、かつ「上智大学長選任基準」に照らし合わせ、総合的に検討のうえ審議し、次の学長候補者を次期学長として選任した。
次期上智大学長:杉村 美紀 (上智大学総合人間科学部 教授)
選任理由:
世界の多様性や急速な変化の中で、建学の理念に立脚しつつリーダーシップを発揮し、中長期計画「グランド・レイアウト3.0」に基づいて大学構成員とともに果敢に大学改革に取り組むことができること、また、人間の尊厳と包摂性を重視した持続可能な社会発展への貢献に意欲をもち、本学が強みとするグローバルネットワークを活かした新たな国際教育モデルを確立し、国際的な研究大学へと本学を牽引していくことができること、以上の観点から上智大学の長としてふさわしい人物であると判断した。
6. 次期学長の公示および調査結果の公表
9月30日付で理事会は次期学長任命の公示を行い、また、候補者選考委員会は、同日付でソフィア掲示板に、「Sophiaアカウント保有者のみアクセス可、調査結果のダウンロードは不可」とアクセス制限を付したURLリンクを掲載し、同リンクを介して調査結果を閲覧に供する形で公表した。
以 上