グローバル・スタディーズ研究科国際協力学専攻の3つのポリシー
グローバル・スタディーズ研究科国際協力学専攻のディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー及びアドミッション・ポリシー
国際協力学専攻(修士課程)
〔ディプロマ・ポリシー〕
本専攻では、一国の枠組みを超えた様々な「グローバルな課題」に対処し、国際社会の連帯を必要とする平和協力や平和構築、持続可能な経済や社会の開発、教育開発などの分野で、幅広い知見と実践力を兼ね備えた「グローバル人材」を育成することを目的とし、学生が修了時に身につけるべき能力や知識を次のように定めています。この修了要件を満たし、論文ないし研究課題審査に合格すれば、これらを身につけたものとみなし、学位を授与します。
- 国際社会が必要とする国際協力の分野に関し、国際協力の理念、概念、理論を整理、理解し、さらに国際協力の方法論や国際協力を推進する国際機関、政府機関、NGO、民間セクターなどの役割と機能を学び、その上に立って国際協力に従事する上でのスキルと実践力を持つ。キルと実践力を持つ。
- 平和協力・平和構築や持続可能な開発/社会・教育開発の各分野で、国際社会のこれまでの取り組みや現状の状況に関する深い知見を持ち、様々な課題解決のために実践的かつ実現可能な政策や方策を見出す力を持つ。
- 国際協力を推進する上で関連する国際関係論や国際社会学、国際経済学、統計学、教育開発、文化社会、地域研究など幅広い学識分野と連携させながら国際協力を考え、批判的および論理的議論の展開力、実践的コミュニケーション能力を有する。
- 先行研究をふまえ、的確な構成、緻密な分析、明快、論理的で説得力のある学術論文もしくは研究課題を書く力
〔カリキュラム・ポリシー〕
本専攻では、ディプロマ・ポリシーを達成するために、「平和構築・国際関係」、「国際教育開発」、「持続可能な社会の促進」を柱とし、基礎科目と、海外実習科目、応用科目、応用実務科目、連携科目を、バランス良く配置します。それぞれの専門領域に応じて、中核科目群の基礎科目で得た幅広い知識をベースに、専門科目群の応用科目や応用実務科目、連携科目を通じて、各専門領域の分析、論理構成、知見をさらに深め、専門性と実践力を高めるカリキュラムを編成しています。
- 基礎科目では、上の専門領域の基礎となる科目を配置し、幅広い領域を扱う国際連合や関連した専門的国際機関の役割や機能を学び、さらに国際協力に関する基礎科目や研究の基礎となる調査方法論、スキルの向上、平和構築論、コミュケーション論などに関する科目を配置することにより、国際協力に関する基礎知識を修得させるとともに、思考力、論理的議論の展開力、実践的コミュニケーション力の基礎を養います。
- 海外実習科目では、貴重な実体験を提供することにより、実務型の知識とスキルや実践力を向上させます。
- 応用科目および応用実務科目では、各領域の知識を広め、分析力や思考力および議論の展開力を高め、専門性を深めるための科目を配置します。平和構築・国際関係では、国際連合などによる平和協力だけではなく、地域機関やサブ地域機関、専門的国際機関、国際NGO、民間セクターとの連携や主要国の外交が与える影響、人間の安全保障への貢献などの理解を深めます。国際教育開発では、人口や人の移動と開発の関係や地域社会の役割、環境と開発のバランス、公教育における教育の公平性や質の向上だけでなく、学校外のノンフォーマルな教育開発にも寄与する要件を学ぶ機会を提供します。持続可能な社会の促進では、政府による開発援助、私企業を含む民間セクターの直接投資、環境やジェンダーに即した開発論など、より実践的な科目を中心とします。
- 連携科目には、国際政治や国際政治経済の理論から国際開発協力における地域の特性や地域的開発アプローチの研究など多様な科目を配置し、専門領域に関する学識分野についての幅広い知見を強化する役割を果たします。必要に応じて、他の研究科、専攻の科目を履修できるように設計し、専門領域の知見と分析力や思考力および議論の展開力をさらに高める機会を提供します。
〔アドミッション・ポリシー〕
本専攻では、次のような資質を持つ学生を求めています。
- 国際社会の政治的、経済的、社会的動きをよく理解し、グローバルな課題に対する国際社会の対応を国際システム、国家、地域社会レベルから分析する能力を持ち、国際協力に貢献する強い意思を持つ学生
- 高い学問的探求心を持ち、同時に政策実現のための分析力、論理的思考力、表現力を備え、国際社会で通用する卓越した英語力とコミュニケーション能力を持つ学生
- 国際協力分野での明確なキャリア志向やそれを実現するだけの能力に関し、過去の指導教員や職業上の上司にあたる人を含め、重要な資格において指導にあたった人物からの強い推薦を受けた学生