2025年度 ソフィア・ミッション・アワード 表彰式を実施しました
総合人間科学部看護学科 吉野 八重准教授『国境、学問領域を超えた国際共修の取り組み(COIL プログラム)』
2025年度 教員評価制度に係る、ソフィア・ミッション・アワード 表彰式を実施しました。本制度は、建学の理念や教育の精神について実践していることを振り返り、優れた教員活動を称賛・共有することを目的に、本年度より新たに開始した取り組みです。
本年度は計11件のエントリーがあり、教員評価全学委員会による厳正な審査の結果、総合人間科学部看護学科 吉野 八重准教授の『国境、学問領域を超えた国際共修の取り組み(COIL プログラム)』が受賞となりました。
吉野准教授は、2019年秋より、米国6大学(マルケット大学、ボストンカレッジ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、カリフォルニア大学アーバイン校、オレゴン保健科学大学、ポートランド大学)に加え、メキシコ(イベロアメリカーナ大学)、タイ(コンケン大学)、フィリピン(ザビエル大学)、静岡県立大学との協働による COIL プログラムを、これまでに 合計59回 実施してきました。
当初は主に先進国の看護系大学との連携からスタートしましたが、活動を進める中で、低・中所得国の大学との協働も積極的に展開。これにより国際協力や開発支援の手段としてのプログラムへと深化しています。さらに、保健医療分野の国際協力における多職種連携の重要性を背景に、医学、栄養学、倫理学、社会学など他分野との協働を開始し、多職種協働型 COIL の実践へと発展しました。
学生たちは、インタラクティブな学習手法により、日本特有の問題や課題を客観的に見つめ直すとともに、能動的な学習態度の醸成、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の向上にもつなげています。結果として、卒業後には海外の国際学会での発表や、海外留学、海外での就労など、多様なキャリア形成へと結びついています。また、COIL の意義と成果を広く共有するため、2025年7月には国際シンポジウムを企画・実施し、国内外教育機関との交流促進にも貢献しました。2026年10月には、同シンポジウム参加者アンケートによる希望を反映して、4名の海外のカウンターパートを招聘、インタラクティブな国際ワークショップを計画しています。
受賞について、吉野准教授からのコメント
上智大学の名前を冠した栄えある賞を頂戴し、大きな驚きと共に皆様への感謝の気持ちを新たにしております。世界が激動する時代において、文化、言語、宗教を超えた相互理解の必要性は高まり、教育が果たすべき責任と役割の大きさを痛感しています。
今後は学問領域を超えた新たな国際共修モデルを作っていきたいと考えております。上智大学が持つ世界的なネットワークや総合大学の強みを生かして、貧困や格差、社会的弱者を中心とした様々なテーマで、国境を越えた多面的でインタラクティブな学びの場(Community of Practice)が創れるのではないかと考えています。
COIL参加学生たちは論文や統計データ、メディアからのニュースでは知りえない、対話を通したお互いの「リアル」に触れ、自らを省み、世界で起きている問題やその土地で暮らす人々の生活に関心を高め、自発的に学ぶように変化しています。参加学生たちからは「COILで出会った世界の学生たちに対面で会いたい」という声が多く聞かれています。継続して学びを分かち合い、卒業後も交流しつつ共に成長していくためには、オンラインと対面を組み合わせた交流の在り方について検討する必要があると感じております。
COILを通して出会えた様々なカウンターパートとの友情は貴重で何物にも代えがたい宝物になっています。学生と共に自分自身も学びや気づきをいただいています。ご関心のある方はお気楽にお声かけいただけましたら、大変幸甚に存じます。
エントリー一覧
各エントリーの概要を次のとおり公表いたします。グランド・レイアウト3.0 大学部門の基本方針と3つの方向性から選択したテーマについて、エントリーを募集しました。
エントリーいただいた皆様、誠にありがとうございました。
【グローバル社会から信頼を得る総合大学として、世界水準の教育、研究を推進することにより、新しい社会の創造に貢献する】
| 所属 | 氏名 | 申請テーマ |
| 文学部新聞学科 | 佐藤 卓己 | 日本におけるメディア学研究の国際発信 |
| 総合人間科学部心理学科 | 松田 修 | 認知行動障害を持つ人のアセスメントと支援に関する臨床神経心理学的研究 |
| 理工学部情報理工学科 | 荒井 隆行 | 人間の意思伝達方法の1つである音声コミュニケー
ションにおける声のモデル化と音声科学・音声工学・音声言語治療・音声教育への学際的応用 |
【次代型教育・研究環境の確立、共生社会の具現化、ステークホルダーとの対話を通し、求心力のある グローバル・ワンキャンパスを創成する】
| 所属 | 氏名 | 申請テーマ |
| 文学部国文学科 | 福井 拓也 | 句会を通じた共生社会の実現 |
| 法学部法律学科 | 照沼 亮介 | 5年一貫型教育に基づく法曹養成環境の確立による、グローバルワンキャンパス創生への貢献 |
| 総合人間科学部看護学科
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塚本 尚子
舩木 由香 小高 恵実 吉野 八重 渡邉 彩 片桐 由紀子 瀧口 庸子 武田 なほみ 寺尾 寿芳 |
カトリック大学看護系学部・学科のカトリック・アイデンティの可視化と、それに基づく看護教育実践および成果に関する検討 |
【卓越したグローバル教育と、自らがデザインし個の基盤を深める多層的な学びの場を提供し、 “他者に寄り添うリーダー”たるSophianを育成する】
| 所属 | 氏名 | 申請テーマ |
| 地球環境学研究科
地球環境学専攻 |
鈴木 政史 | 気候変動問題に対応できるグローバルな人材の育成 |
| 総合人間科学部看護学科 | 吉野 八重 | 国境、学問領域を超えた国際共修の取り組み(COILプログラム) |
| 言語教育研究センター | 川島 真由美 | 英語必修科目を通して可能な、実践的多文化共生への貢献とは |
| グローバル教育センター | 杉浦 未希子 | Driving Global Change – SACRU Contribution to a Sustainable Future |
| グローバル教育センター | 水谷 裕佳 | 留学生を含む上智大生を対象とした農業体験会の開催 |