実践型プログラム「ジュネーブ国際機関集中研修」を実施しました

国際連合欧州本部

2024年9月6日~15日に、実践型プログラム「ジュネーブ国際機関集中研修」を実施しました。本プログラムは、ジュネーブに本部を置く様々な国際機関を訪問し、実際の業務に携わる現役職員による講義や質疑応答を通して各機関の役割や機能を学び、国際社会が直面する課題について理解を深めることを目的としています。2018年度にパイロットプログラムとして始まり、2019年度より実践型プログラムとして科目化されました。コロナ禍の2回にわたるオンライン実施を経て、今回は4回目の渡航となりました。

7学部に所属する1年生~4年生、計24名の参加者は、元国連広報官の植木安弘特任教授による指導のもと、国内での事前講義で予備知識を習得した上で現地での研修に臨みました。ブリーフィングの内容は、気象、保健、労働、防災、外交、知的財産、人道支援など広範囲にわたり、いずれも最新の情報が盛り込まれた興味深いセッションで、質疑応答の時間には活発なやりとりが見られました。また、複数の訪問先でインターンシップの機会について紹介があり、参加者にとっては卒業後のキャリアを考える一助にもなったことでしょう。プログラム終了後には、グループレポートと個人レポートが課されています。なお、グループレポートをもとに作成する報告書は、グローバル教育センター窓口で閲覧することができます。

国際連合人権高等弁務官事務所でのブリーフィング風景

本学協定校であるThe Geneva Graduate Institute(GI)を訪問したり、本学の3+2プログラム(本学で3-3.5年間、GIで2年間学び、学士号と修士号の取得を目指すプログラム)でGIに留学中の本学学生と交流したりする時間が設けられているのも、本プログラムの特徴です。今回は、今秋から留学を開始したばかりの2名と夕食を共にし、留学に至った経緯や、留学を検討している参加者へのアドバイスを聞く機会を持つことができました。

Graduate Instituteに留学中の学生との夕食会

参加者は所属学部学科や学年を問わず、各国際機関が果たす役割に関心がある、国際公務員の仕事について知りたいといった共通の参加動機を持っているため、早くから打ち解けた様子でした。日ごとに秋が深まる国際都市ジュネーブで、興味関心に即して集中的に学ぶことに加え、他の参加者から刺激を受けることができる本学ならではの実践型プログラムを、参加者一人ひとりが大いに楽しみました。

国際移住機関(本学インターンシップ締結先)にて