実践型プログラム「ラテンアメリカの中の日本-ペルーの中の日系社会」を実施しました

リマ旧市街にて

2026年8月31日~9月12日、実践型プログラム「ラテンアメリカの中の日本-ペルーの中の日系社会」を実施しました。宮﨑幸江・ジアスニウタ両教授の引率のもと、参加者6名がペルーを訪問し、日系社会の歴史と現在について理解を深めました。

参加者は渡航前に、各方面で活躍する日本在住の日系ペルー人やアンデス考古学者による講義を受け、ペルーの歴史、日系社会、インカ文明に関する基礎知識を学んだ上で、現地での研修に臨みました。

最初の訪問地である首都リマでは、日系学校のラ・ウニオン校とホセ・ガルペス校を訪れ、授業見学や生徒との交流を行いました。また、ペルー日系人協会(APJ)、ペルー日本人移民史料館(Museo de la Inmigración Japonesa al Perú)、日系人の会員制スポーツ施設AELU、日系新聞社Editorial Peru Shimpo S.A.、日秘総合診療所(Policlínico Peruano Japonés)などを訪問し、さまざまな分野における日系社会の歩みと現在について学ぶ機会にも恵まれました。

ペルー新報で紹介されました

リマでのプログラムでは、日系二世のCandy Sueyoshiさんがコーディネーターを務め、リマの日系社会や各訪問先についての講義、訪問先でのディスカッションなどを担当してくださいました。また、本学の協定校でもあるペルー・カトリック大学のキャンパスも案内していただきました。

ペルーカトリック大学にて

リマで数日間の研修を終えた後、一行はクスコを経由してマチュピチュへ向かいました。クスコからマチュピチュまでの旅程は、日系二世の篠田チャスカさん(ナオツアー)がコーディネートしてくださいました。

マチュピチュ遺跡

クスコ到着の翌朝、ペルーレイルでマチュピチュ村へ出発しました。翌日のマチュピチュ遺跡見学はあいにくの雨模様でしたが、雲の切れ間から次第に姿を現す遺跡の全景は、参加者にとって忘れられない光景となりました。

マチュピチュ遺跡

マチュピチュからクスコへ戻る途中には、オリャンタイタンボ遺跡、マラス塩田、標高3,760メートルに位置するチンチェーロ村や織物工房などを訪れました。

マラス塩田にて
チンチェーロ織物工房を見学

クスコに戻った後には、チャスカさんのご家族が代表を務めるアイキ文化センター(Centro Cultural Aiki)を訪問しました。同センターでは、ペルーの人々が日本語や日本文化を学んでいます。参加者は日本から持参したお菓子を紹介するなど、日本語学習者との交流を楽しみ、和やかで活気のある時間となりました。

クスコアイキ文化センターで学習者と交流

約2週間にわたるペルー滞在を通して、参加者は学校、大学、医療機関、新聞社などを訪れ、ペルー社会のさまざまな分野で活躍する日系人の姿を実際に見聞きしました。こうした経験を通して、ペルーへの日本人移住の歴史だけでなく、現在も社会の中で確かな存在感を持つ日系社会について、多角的に理解を深めることができました。

また、講義で得た知識を現地での訪問、交流、対話と結びつけながら学ぶことで、体験と実践を通して社会への理解を深めるという、本学の実践型プログラムならではの学びを、参加者一人ひとりが経験する機会となりました。各地の歴史的遺跡や豊かな自然、ペルーならではの食文化にも触れながら、学びと交流に満ちた充実した研修となりました。