実践型プログラム「東南アジアに学ぶB」を実施しました

2023年2月15日~25日に、実践型プログラム「東南アジアに学ぶB」を実施しました。

このプログラムは、コロナ禍後の活気を取り戻した東南アジアの歴史や文化の多様性を学ぶため、ダイナミックに変貌しているメコン地域を対象に実施されました。首都バンコクやアユタヤでの研修に加え、後半はタイ北部に滞在し、イエズス会が設置した高等教育機関「ザビエル学習コミュニティー」に滞在し、ラオスや北部タイの経済社会課題に関する講義、少数民族野村での対話やホームステイ、パパイア植樹や田植え作業体験、少数民族出身学生との交流を行いました。

ザビエル学習コミュニティーにあるSophia看板の前で現地学生と記念写真

学部1年生から4年生まで計16名の参加者は、廣里恭史教授(グローバル教育センター)による指導のもと、2回の事前講義、5回にわたる渡航に関わるガイダンスを経て研修に臨みました。

2月15日から19日までは、バンコク及びその近郊に滞在し、アユタヤの日本人村史跡、味の素の工場見学、サムットサコン県の移民労働者支援事務所棟を訪問し、タイの経済社会発展の光(成長)と影(貧困や格差)について体験的な学びを行いました。

アユタヤでの史跡見学

20日から24日まではイエズス会が少数山岳民族出身の学生のために設置した「ザビエル学習コミュニティー(XLC)」に滞在し、少数民族の村への訪問や、現地小学校でのボランティア体験。また、メ-サイやゴールデン・トライアングル等、タイとミャンマー、ラオスの国境地帯を見学しました。また、XLCの学生現地の人達と交流体験を通じて、タイ北部が抱える様々な社会課題について、協働学習を行いました。

現地小学校でのボランティア体験(紙飛行機の作り方を教える)
山岳民族の村を訪問し、民族衣装を身に着けた学生(左から2人目と3人目が本学学生

現地最終日には、学びのまとめとして、プレゼン発表が課せられ、参加学生はXLC学生と合同で7-8人のグループに分かれ、3時間程度のディスカッションを行い、テーマに沿ったプレゼン資料を作成、午後からグループ毎に発表を行いました。タイ北部が抱える課題というテーマではありましたが、格差の問題やLGBTQ、環境破壊など、日本と同じような課題を抱えていることを知り、学生たちはあらためて、世界各国が抱える課題はグローバルな課題でもあるということを痛感しました。

ザビエル学習コミュニティーで現地の学生と協働でプレゼン発表を行う

なお、この研修プログラムは本学の海外拠点でもある、本学が設立した事業会社バンコクにあるSophiaGED社のタイ人スタッフがタイ国内の全行程に同行するため、海外旅行が初めてという学生でも安心して参加できます。

フェアウェルパーティーでは現地の学生と共に願いを込めてランタンを空に放った。