留学生に長崎被爆者体験談講話を行いました

2023年11月、留学生向けオンラインイベント「被爆体験者講話」が行われました。この講話は長崎県との共同イベントであり、本学では昨年に引き続き2度目の開催となります。

この講話は「長崎を最後の被爆地に」との願いのもと、核兵器の非人道性と平和の尊さを全世界そして後世に語り伝えるために、長崎県により様々な平和発信事業の取り組みのもと行われています。

今回の講話者は松本美都恵(まつもとみとえ)さんで、被爆した当時の状況や、その後の生活について英語でお話しいただきました。

松本さんは「戦争は勝っても負けても負け。決して良いことはない。」とご自身の体験を踏まえておっしゃっていました。また、「田舎の疎開先で食糧が手に入るだけよかったけれど、栄養のある食べ物がなく小学生になるまで体が弱かった。」ともお話いただきました。これらのお話から、被爆当時3歳とまだ幼い子どもであった松本さんにも原爆や戦争が与えた影響の大きさを計り知れないことは明らかです。

質疑応答では、原爆投下後の生活について、日常生活に戻るまでどのくらい年月がかかったか、幼少期にどのような影響をもたらしたのか、現在の世界情勢についてどう思うか、など多くの留学生から質問が寄せられました。

世界各国から集まった留学生は松本さんのお話を非常に真剣な表情で聞いている様子でした。被爆者の方が高齢化するなか、被爆体験のお話を直接聞くことができたことは留学生にとって貴重な機会となりました。