2024年度 対日理解促進交流プログラム「MIRAI」~平和構築~の交流イベントを開催しました

2024年12月6日(金)、外務省対日理解促進交流プログラム「MIRAI」~平和構築~の一環として、「異文化交流と平和構築に関する理解を深めるための交流イベント」が四谷キャンパスで開催されました。

本イベントのためにコソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナなどの西バルカン諸国から14名の青年団が来訪し、本学学生も11名が出席。まず、総合人間科学部教育学科の小松太郎教授による講義が行われ、平和構築における教育の重要性について学びました。

その後、青年団と本学学生によるグループセッションが行われ、各グループで熱い意見が交わされました。特に、お互いの国での戦後の教育における過去の戦争の伝え方や戦後の対戦国との関係性の違いについて話し合ったり、またバルカン諸国と日本の戦後の経済復興の違いに焦点があてられたり、とても深い議論がなされました。その後のグループ発表では、各国で起きた過去の紛争から日本の文化に関することまで多岐にわたり、お互いの内容に熱心に耳を傾ける学生たちの様子はとても印象的でした。

セッション終了後は本学学生の案内のもと11号館食堂へ場所を移し、昼食を共にしました。初めて体験する日本の学生食堂での定食やうどんに舌鼓を打つ青年団の姿はほほえましく、また本学学生と気軽に語り合う中で、さらに親睦が深められた様子でした。

最後はキャンパスツアーを行いました。青年団はクルトゥルハイム聖堂や1号館を見学しながら上智大学の歴史に思いをはせ、また、紀尾井亭では日本の和風建築を堪能するなど充実した締めくくりとなったようです

今回のイベントを通じて、学生達は互いに戦争を経験した国としての体験を今後の世界の平和教育へ生かしていく重要性を再認識出来たり、また、たとえ身近に紛争が無くても、遠い場所で起きている様々な出来事に関心を持ち、偏見のない視座で互いの国に思いをはせる大切さを学ぶといった貴重な機会となりました。今後の西バルカン諸国との更なる交流が期待されます。