2026年度「ASEACCU会議」が実施されました

(執筆:上智大学学生代表団)

参加者全員で集合写真

 2026年8月18日~21日に、第32回東南アジア及び東アジアカトリック大学連盟(ASEACCU)会議がインドネシアのジョグジャカルタで開催され、上智大学から代表として3名が参加しました。今年のテーマは「Education, Hope, and Human Flourishing: Fostering Intercultural Encounter and Dialogue」。8カ国約70機関から派遣された学生・教職員と共に、講義やグループディスカッション、文化交流などを行いました。

 プログラム1日目は、参加者同士の交流を深めながら、歴史的な面影の残る街を観光しました。
 2日目、3日目は、ミサに始まり、加盟大学の教授によるパネルディスカッションやグループアクティビティ、各国の学生による文化発表などが行われ、日本からの学生団はオタ芸とソーラン節を披露しました。参加者同士で互いの文化について語り合うだけでなく、パフォーマンスを通してそれぞれの文化を実際に感じることができ、各国への関心を深める機会となりました。
 3日目の夜には、世界遺産であるプランバナン寺院でラーマヤナ舞踊を鑑賞しました。荘厳な寺院を背景に、音楽や踊りによって物語が表現される様子は迫力があり、現地の文化や芸術に触れる貴重な経験となりました。最終日には、郊外にあるガンジュラン教会を訪れ、ミサを行ってプログラムを締めくくりました。ガンジュラン教会はカトリックの教会ですが、ジャワの伝統的な建築やヒンドゥー・仏教文化の影響が見られます。教会の内部や十字架、聖像なども西洋的な教会とは異なり、現地の文化とカトリックの信仰が共存している点が印象的でした。

プランバナン寺院にて
プランバナン寺院にて
圧巻のラーマヤナ舞踊

 ASEACCU会議を通して、今年のテーマである「Human Flourishing」について考えを深めただけでなく、異なる宗教や文化が共存することの意味や、英語を介して異なる背景を持つ人々と意思疎通を図ることの難しさ、そしてそのための語学力の重要性についても実感しました。

 講義やディスカッションを通して特に感じたのは、AIが急速に発展する現代においても、人とのつながりや、多様な背景を持つ人々との交流が人間の豊かさにとって重要であるということです。そして、カトリック大学には、学問を学ぶ場にとどまらず、異なる背景を持つ人々が出会い、互いを理解するためのコミュニティを提供する役割があることも実感しました。ASEACCU会議そのものが、まさにその役割を体現する場だったと思います。国籍や文化の異なる学生たちが同じテーマについて考え、意見を交わす中で価値観を共有し、目に見えないつながりが芽生えたように感じます。

講義・講演は多様なトピックで

 また、宗教が異なる文化的背景を持つ人々をつなぐ役割を果たすことも実感しました。日本で参加するミサと比べ、インドネシアでのミサは音楽や教会内部の雰囲気が異なり、現地の文化が反映された信仰のあり方に触れることができました。一方で、歌や祈りを共にすることで一体感や連帯感が生まれ、宗教には文化や国籍などの違いを越えて人々をつなぐ力があることを実感しました。ASEACCU会議では、「カトリック大学に所属し、その価値観を大切にしている」という共通点を持つからこそ出会い、交流を始めることができました。その共通点を起点として、違いを越えて関係を築いていけたことは、宗教が人々を結びつける一つのあり方を示しているように思います。

学生団ディスカッションの様子

 4日間という短い期間でしたが、期待していた以上に参加者と深い関係を築くことができ、視野を広げることができました。英語でアカデミックな内容について議論することは難しく、語学力の必要性を改めて実感しました。一方で、言葉が十分に通じない場面でも、粘り強くコミュニケーションを図る姿勢を持つことで、自分の思いを伝えられることも経験しました。この経験は、今後さらに英語を学びたいというモチベーションにもつながりました。
ASEACCU会議を通して、「人間の豊かさ」とは何か、人生において大切にしたいものは何かを、自分自身に問い直す機会となりました。今回の会議で学んだことや、出会った人々とのつながりを大切にし、今後の学びや活動につなげていきたいと思います。

※本プログラムは単位付与対象外のプログラムです。