2026年度 実践型プログラム「アフリカに学ぶA」を実施しました
2026年9月8日~18日に、実践型プログラム「アフリカに学ぶA」を実施しました。本プログラムは2015年に開始し、コロナ禍におけるオンライン実施を含め15回目の開講となります。コートジボワール共和国への渡航は、2023年以来3年ぶりとなりました。
本プログラムは、アフリカ諸国に1週間から10日間程度滞在し、現地大学の講義受講や国際協力機関の活動見学、地域に根付く市民活動への参加などにより、社会経済が大きく変動するアフリカの「現在」を体験的・実践的に学ぶことを目的にしています。
今回の参加学生(15期)11人は、事前に自分の専門分野や関心に基づくテーマと問いを設定し、担当教員による複数回の事前講義によって準備を重ね、現地研修に臨みました。
現地では、協定校のアビジャン・イエズス大学(旧CERAP(平和・研究活動センター))での政治・経済・文化・平和構築に関する講義を受講するとともに、国際機関、民間企業など、多様な立場でアフリカの発展に携わる方々を訪問し、それぞれの現場からコートジボワールとアフリカの「現在」を学びました。
JICAコートジボワール事務所を訪問し、JICAが支援するプロジェクトサイト「養殖魚バリューチェーン開発を通じた内水面養殖再興計画プロジェクト(PREPICO2)」を訪問しました。学生たちは、本学の授業で学ぶ国際協力が実際にどのような形で展開されているのかを現地で体感するとともに、コートジボワールにおける養殖産業の発展やその課題、地域社会への波及効果について理解を深めました。
また、在コートジボワール日本国大使館を訪問し、現地で勤務されている職員の方々との懇談の機会をいただきました。さらに、コートジボワールで日系企業の駐在員として活躍する本学卒業生との交流も行いました。学生たちは、アフリカの最前線で活躍する方々との対話を通じて、現地で働くことの魅力や課題、多様な文化の中でキャリアを築く経験について学び、国際的なキャリア形成について考えを深めました。
アビジャン・イエズス大学のアレンジにより、コートジボワールを代表する輸出産業であるカカオ産業について学ぶため、チョコレート製造企業CEMOIの工場も訪問しました。学生たちは、原料生産から加工・流通に至るバリューチェーンについて理解を深めるとともに、現地産業が抱える課題や付加価値創出の重要性について考察しました。また、職員の方々が自らの仕事に誇りを持って取り組まれている姿勢にも触れ、産業発展と人材育成の関係について学ぶ機会となりました。
さらに、前回訪問時に引き続き、本学が2019年に学術協定を締結したアフリカ開発銀行本部訪問の機会を頂きました。中井智己日本代表理事をはじめ、スタッフの皆様から多大なる歓迎を頂きました。また、人的資本・若者・技能開発部門、資源動員・パートナーシップ部門、経済ガバナンス・金融セクター開発部門、民間セクター・インフラ・産業化部門についてブリーフィングを受けました。各セッションでの質疑応答を通じ、学生たちはアフリカ諸国が直面する課題と開発の可能性について理解を深めました。また、本部施設の見学や職員の方々との交流を通じて、国際開発金融機関の役割や国際的なキャリアについて学ぶ貴重な機会となりました。
また、本学が文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択されたことから開始した、日本アフリカ協働実践プログラム(SAFICs)プログラム「SADO Project – Sustainability Study on SADO Island -」に参加したアビジャン・イエズス大学の学生も本研修に帯同し、プログラム期間中は学生同士の交流を通じて親交を深めることができました。
本プログラムもSAFICsの一環として実施されており、本学とアフリカの連携大学の学生が交流し、ともに学ぶことで、コミュニケーション力や課題発見・解決力を養うとともに、国際的な視野を広げ、社会課題に主体的に取り組む力を育むことを目指しています。
今回の研修では、コートジボワールを舞台に、学生達は多様な分野で活躍する方々との交流や現場での体験を通じて、実践的に学び、自身の問いをさらに深化させることができました。本プログラムの実施にあたり、アビジャン・イエズス大学をはじめ、各訪問先機関の皆様に多大なるご協力をいただきました。ここに記して厚く御礼申し上げます。
今後も本学では、アフリカ地域を対象とした実践型プログラムを継続的に実施していく予定です。