実践型プログラム「アフリカに学ぶA」をガーナ共和国で 実施しました

2025年8月31日~9月10日に、実践型プログラム「アフリカに学ぶA」をガーナ共和国のアクラとエルミナ、ケープコーストにて実施しました。本プログラムは2015年に開始し、コロナ禍におけるオンライン実施を含め13回目の開講となります。ガーナ共和国へは初の渡航となります。

紙幣にも描かれるIndependence Arch

本プログラムは、アフリカ諸国に10日間程度滞在し、現地大学の講義受講や地域に根付く市民活動の見学などにより、社会経済が大きく変動するアフリカの「現在」を体験的・実践的に学ぶことを目的にしています。

今回の参加学生(13期)10人は、事前に自分の専門分野や関心に基づくテーマと問いを設定し、ガーナ大学での講義や文化体験、史跡、JICAへの訪問などを通して、ガーナの歴史と現状についての理解を深めました。

JICAガーナ事務所にて職員の皆様と
協力隊員の皆様との質疑応答にて。学生達からの質問にたくさんお答え頂きました。

プログラム中は首都アクラに所在するガーナ大学に滞在し、同大学アフリカ研究所の先生方から政治・経済・言語(Twi語)・歴史の講義を受けるとともに、ダンスレッスンでは文化的側面にも触れることができました。
JICAガーナ事務所を訪問した際は、職員の皆様からガーナ国内での活動を紹介いただきました。講義や各訪問先では学生達からの活発な質問に対して、関係者の皆様から非常に親身にお答えいただき、学びを深める原動力となりました。

加えて、2日に1回ほど、教員と参加学生達の間で振り返りの時間を設け、感じたこと・考えたことを互いに共有し合うことで、新たな視点や問いを発見する機会となりました。

プログラム後半には首都アクラを離れエルミナに滞在し、大西洋奴隷貿易の拠点であったエルミナ城とケープコースト城を訪問しました。現在は風光明媚な地ですが、当時、過酷な環境下で多くの奴隷の人々が収容されていた空間を目のあたりにし、重い歴史を事実として受け止めていました。

かつて奴隷の人々が収容されたエルミナ城内の施設。地下にも多くの収容所が広がっていました。

また、エルミナ滞在中には青年海外協力隊員の皆様をお招きし、現地での活動紹介や昼食会を通じて隊員の皆様との交流することで、学生達にとって国際交流のあり方やキャリアを考えるうえで非常に貴重な機会となりました。

現地での9日間は、連日の講義やフィールドワークに加え、現地の方々との対話を通じて、非常に充実した学びの時間となりました。本研修に興味のある学生はぜひMy Sophiaに掲載している帰国レポートをご参照ください。また、グローバル教育センター窓口では、学生が作成した研修報告書を閲覧可能としておりますので、お気軽にお尋ねください。