実践型プログラム「アフリカに学ぶB」を実施しました

2025年3月1日~3月12日に、実践型プログラム「アフリカに学ぶB」を南アフリカ共和国のケープタウンとステレンボッシュにて実施しました。本プログラムは2015年に開始し、コロナ禍におけるオンライン実施を含め14回目の開講となります。南アフリカ共和国へは昨年に続いての渡航となります。

本プログラムは、アフリカ諸国に10日間程度滞在し、現地大学の講義受講や地域に根付く市民活動の見学などにより、社会経済が大きく変動するアフリカの「現在」を体験的・実践的に学ぶことを目的にしています。

今回の参加学生(14期)13人は、事前に自分の専門分野や関心に基づくテーマと問いを設定し、ステレンボッシュ大学での講義、社会課題解決のための活動団体による研修・サービスラーニング、歴史・文化施設への訪問などを通して、アフリカの歴史と現状についての理解を深めました。特に、この南アフリカ研修では、歴史的背景に基づく「人権・格差」や「現代政治・経済」が主なテーマとなります。

プログラム前半はケープタウンに滞在し、主にアパルトヘイトの歴史や所縁のある施設を巡りました。Robben Islandでは、アパルトヘイト時代に収容された元囚人の方から、District six Museumでは元住民の方から直接お話を聞くことができました。

アパルトヘイト時代に政治犯が収容された独房(Robben Island)
District Six Museumにて当時の様子を聞く

また、南アフリカ共和国駐最大規模の黒人居住区であるKhayelitshaも訪問しました。1980年代初頭、当時の政権による黒人の強制移住政策により建設されたこの地区は、現在も100万人以上が生活しています。訪問した地域は広大な地区のうちごく一部ですが、アパルトヘイト時代の影響が色濃く残り、人口増加に伴う教育・貧困・滞在先のケープタウン中心部とは異なり、大きく分断された社会があることを実感する機会となりました。

プログラム後半ではStellenbosch大学にて、Global CitizenshipとUnderstanding HIV in South Africa、Equity & Leadership in the Global Classroomの3つの講義を受講しました。

また、滞在中はバディと呼ばれる現地学生との交流し、大学と宿舎間の移動に加え、ディスカッションやJonkershoek Hikeの道中で活発に交流し合うことで、友情を育むことができました。

Stellenbosch大学の学生達とのディスカッション
Stellenbosch大学の学生と大自然のなかを楽しくハイキング(Jonkershoek Hike の道中 )

現地での10日間は、連日の施設訪問や現地の方々の声に耳を傾けることで、非常に有意義な時間となりました。本研修に興味のある学生はぜひMy Sophiaに掲載している帰国レポートをご参照ください。また、グローバル教育センター窓口では、学生が作成した研修報告書を閲覧可能としておりますので、お気軽にお尋ねください。