実践型プログラム「ジュネーブ国際機関集中研修」を実施しました

2025年9月5日~14日に、実践型プログラム「ジュネーブ国際機関集中研修」を実施しました。コロナ禍のオンライン実施を含めて7回目となる今回は、7学部・2研究科に所属する参加者25名が、ジュネーブに本部を置く様々な国際機関や日本政府代表部を訪問し、現役職員・外交官による講義や質疑応答を通して、国際社会が直面する課題について知見を得ました。

参加者は、本プログラムを担当する近藤哲生特任教授による事前講義で基礎知識を習得した上で、現地での研修に臨みました。ブリーフィングの内容は、気象や防災から移民、軍縮、外交、貿易まで非常に広範囲にわたり、最新情報が盛り込まれた各セッションの説明に、参加者は真剣な表情で聞き入っていました。また、質疑応答の時間には活発なやりとりが止まらず、予定時間を超えることも頻繁にありました。

帰国後には、本学法学部の川瀬剛志教授による講義を受け、訪問先の一つである世界貿易機構(WTO)について一層理解を深めました。プログラム終了後にはグループレポートと個人レポートが課されています。なお、本プログラムの報告書は、グローバル教育センター窓口で閲覧することができます。

本学との3+2プログラム(本学で3-3.5年間、GIで2年間学び、学士号と修士号の取得を目指すプログラム)を持つThe Geneva Graduate Institute(GI・本学協定校)訪問や、GI在学中または修了した本学卒業生との交流も、本プログラムの特徴です。また、複数の訪問先でインターンシップに関する説明があったことから、参加者にとっては進路について考えるよい機会となったようです。

今回は、ジュネーブの祝日にグループ活動を設定しました。アヌシーやモントルー、ローザンヌまで足を延ばし、一日を過ごすことにより、参加者同士がより親しくなるとともに、座学が続いたプログラム前半からのよい気分転換になりました。


所属学部や学年、過去の海外経験は様々でも、この夏に新しい挑戦をしたいとの共通の意欲を持って集まった参加者は、早くから打ち解け、お互いによい刺激を与え合っている様子でした。本プログラムの名前の通り、国際機関の役割について集中して学ぶことに加えて、グループ活動と自由時間もバランスよく含んだ一週間のジュネーブ滞在は、実践型プログラムならではと言えるでしょう。参加者一人ひとりが、この特色を満喫することができました。
※軍縮会議日本政府代表部のウェブサイトで、ブリーフィングの様子が紹介されています。