実践型プログラム「インドの社会経済・人間開発に学ぶ:南インドのケララ州を実例に」を実施しました

ケララ州伝統の木造ハウスボートで水郷地帯を巡りました。

 2024年8月4日~13日に、実践型プログラム「インドの社会経済・人間開発に学ぶ:南インドのケララ州を実例に」を実施しました。本プログラムは2017年度より実践型プログラムとして科目化され、コロナ禍を経て今回が4回目の渡航となりました。

 本プログラムは南インドのケララ州において、経済開発、労働問題、人間開発、環境問題、女性の権利や医療実態といった地域の抱える特徴や課題について考察し、現地の文化や社会についての理解だけにとどまらず、就労見学などを通じて急成長を遂げているインドを学び、途上国と日本との関わり方について理解を深めることを目的としています。

 6学部に所属する1年生~4年生、計14名の参加者は渡航前の事前講義4回に出席し、ケララ州について各自のテーマに沿って学びを深めた上で、プログラムに参加しました。

 現地でのプログラムは午前中を現地協定校であるSt. Teressa’s College、Assumption College、St. Berchmans Collegeを訪問し講義を受講、午後は講義テーマに関連する施設やエリアを訪問するフィールドトリップで構成されています。

St. Teressa's Collegeでの集合写真。歓迎のバラをいただきました。
Assumption Collegeでの講義風景。ケララ州コーチンの文化等を学びました。

 フィールドトリップでは、行政と企業がタッグを組んだKERALA STARTUP MISSIONと呼ばれるスタートアップ支援施設を訪問しケララ州における経済開発に直に触れ、また古くからユダヤ人たちが定住していたフォート・コーチを訪れる等、その歴史と現在について学びを深めました。

KERALA STARTUP MISSION外観

 現地での講義やフィールドトリップには現地学生や教授陣も常に帯同しており、講義外でも個人の興味関心に沿った質問ができる他、学生間の異文化交流の機会も多く設けられているのも、本プログラムの特徴の1つと言えるでしょう。

ユダヤ教の礼拝所シナゴーグ。思い描くインドのヒンドゥー文化とは異なる側面も見ることができます。

 プログラムを終えた学生からは、日本国内でデータから学ぶケララ州と、現地の人々と直に接して学ぶ実情の違いを体感し、目で、そして肌で学ぶ重要性を再認識した他、日本の文化や社会、経済の現状についてもさらに理解を深める必要があると気付いたという意見も聞かれ、帰国後の学びにつながるプログラムとなりました。

St. Berchmans Collegeのランドマーク前での1枚。