実践型プログラム「多文化共生社会のリーダーシップ」を実施しました
2025年9月7日~14日に、実践型プログラム「多文化共生社会のリーダーシップ」を実施しました。対面での実施は今回が初めてとなり、5学部に所属する参加者5名が、アメリカ合衆国ワシントン州スポケーンとシアトルにて実習に参加しました。
本プログラムは、⽶国経済・社会の知⾒を深めるだけに限らず、多⽂化社会としての⽶国の先例と包括的リーダーシップを関連歴史や事例を通じて学び、ジェンダー平等の視点から⽶国とアジア社会を考えることを目的としています。
渡航前に担当教員の李ウォンギョン准教授による事前講義が行われ、米国社会や政治についての歴史と背景、インクルージョンや職場での多様性の概念と事例について学びました。
ゴンザガ大学でのプログラム
ゴンザガ大学School of Leadershipの教員による講義を上智大学生のために実施していただきました。教員と学生5名によるインタラクティブな進行で、参加学生は米国大学の授業を肌で感じながら積極的な姿勢で臨みました。また、日本では馴染みのないStory Slamを聞いたり、現地学生によるキャンパスツアーや通常授業に参加して現地学生とのディスカッションや発表をしたり、多様な価値観に触れる機会にもなりました。
更に、ゴンザガ大学の所在するスポケーンに本社を置く2社の企業を訪問し、CEOから会社概要と多様な人材が活躍する職場環境について説明を受け、事業展開と企業の発展のために多様性理解がいかに重要であるか、リーダーとして必要とされる資質は何かなどについて学びました。
シアトルでのプログラム
後半はシアトルに移動し、複数の企業・団体とシアトル大学を訪問しました。スターバックス本社では、パートナー(社員)によるパネル、社内ツアーなどを通して、DEI&Bが行き届いた社風に参加学生は非常に感銘を受け、日米比較に考えを発展させていました。また、ゲイツ財団本部では、人事担当者より財団のポリシーやゴールについて説明を受け、企業ではない形で世界に大きな影響を与える財団に関して新しい学びを得ました。アマゾンでは、COILで本学との協働学習に参加した経験のある社員へのヒアリングや意見交換を通して、同じシアトルに本社を構えるスターバックスとは異なる企業風土や社員の就業意識を見聞きすることで、多角的な視点を養うことに繋がりました。 シアトル大学は、本学との交流が活発な海外協定校の一つで、同じ地域にあるゴンザガ大学との違いや双方の強みなどを目の当たりにし、プログラム後に長期の交換留学を考える機会にもなりました。