実践型プログラム「AJCU-AP サービスラーニング・プログラム」を実施しました
2025 年8月2日~15日に、実践型プログラム「AJCU-AP* サービスラーニング・プログラム」が実施されました。
本プログラムはイエズス会系大学のイグナチオ的教育方針に基づき、「研究と教育の場(大学)」と「(途上国の)地域社会への貢献」を融合させることを目的としたプログラムです。
サービスラーニング・プログラムは、参加学生が「開発(Development)」の知識と経験を共有する場として、学術的探求と、地域社会における実践をリンクし、機能するように設計されています。
2025年度はフィリピン・ナガ市にて実施となり、計5か国から全8校(本学含む)が参加しました。
今年度のテーマは「One with Nature」で、様々な分野に関する講義やディスカッション、植林等の自然に関するアクティビティ、貧困地域でのホームステイなどを通じて学びを深めました。
プログラム期間中は、環境とキリスト教、衛生、法、生物、アートなど幅広い分野の講演が行われ、環境問題に対する多角的な視点を得る機会となりました。また、マングローブ植林や植樹、ハイキング、滝の訪問、都市観光といった自然に触れるアクティビティを通じて、人間と自然のかかわりについて多方面から考える時間が設けられました。さらに毎日行われた「リフレクション」では、日中に学んだ内容を自身の感情の変化とともに振り返り、他国の参加者と環境政策や各国の状況について共有することで学びを深めました。
参加学生からはプログラム全体を通じ、日本が世界やアジアの中でどのような立場にあるのかを考えることができ、特に歴史的背景から生まれる日本へのイメージを他国の参加者と話す中で実感した。自然に関するアクティビティを通して、人間と自然の関係が地域によって全く異なることにも気づかされた。フィリピンではキリスト教が文化の根幹にあることが印象的で、信仰が生活や価値観に深く関わっていることを理解する貴重な機会となった。」との声が寄せられました。
AJCU-AP サービスラーニング・プログラムは、ホスト校の文化や環境に浸りながら民主主義や社会問題について深く学ぶことができる貴重なプログラムであり、参加者同士の交流を通じて国際的な視野を広げることができます。イエズス会大学としての本学ならではのプログラムの1つですので、興味のある方は2026年4月以降の募集をご確認ください。
* AJCU-AP(アジア-パシフィック イエズス会大学連盟)は、アジア太平洋地域のイエズス会系大学のネットワークです。 https://ajcu-ap.org/