実践型プログラム「東南アジアに学ぶA」を実施しました

2023年8月30日〜9月9日に、実践型プログラム「東南アジアに学ぶA」を実施しました。

本プログラムは、歴史や文化の多様性に富み、その政治・経済・社会がダイナミックに変貌している東南アジアを対象に実施する現地渡航を伴うプログラムです。タイ、カンボジア、ベトナムの3ヶ国を訪問し、現地学生との交流や国際・政府機関の見学等を通じて「メコン経済回廊(東部・南部経済回廊)」の意義や現状と課題について知見を深めます。

本学グローバル教育センター専任教員 廣里恭史教授による指導の元、学部1年から修士1年まで計15名の学生が参加しました。

8月30日〜9月2日まではバンコクおよびその近郊にて、パンピヤワット経営大学(PIM)やキングモンクット王工科大学トンブリ校(KMITT)での学生交流、アマタシティ工業団地見学、市街散策を実施しました。 現地学生との交流を通して、タイのユニークで高度な教育方法を体験的に学習しました。

PIMにてタイの挨拶を学ぶ本学学生

9月3日〜4日はカンボジア、シェムリアップにて水上村、上智大学アジア人材養成研究センター、そしてアンコールワットを訪問しました。水上村見学では、カンボジアにおけるベトナム人移民の現状について学び、村内にあるベトナム人学校を訪問し、人々が湖の上で生活をするようになった経緯について考える機会となりました。

上智大学アジア人材養成研究センターでは、本学が携わるアンコールワット西参道の修繕について講義を受講し、その後実際にアンコールワットを訪問しました。一般公開前の西参道を案内いただく等、上智大学スタディツアーならではの体験となりました。

修繕中の西参道

9月5日〜6日はカンボジアの首都プノンペンへ移動し、トゥールスレーン虐殺博物館、王立プノンペン大学、ILO国際労働機関カンボジア事務所、教育青年スポーツ省を訪問しました。カンボジアの過去、現在、未来について異なる視点から学習することのできた2日間でした。

本学学生と王立プノンペン大学 教授陣

9月7日はカンボジアからベトナムへ、陸路での国境越えを行いました。ほとんどの学生にとって初めての体験、かつ本スタディツアーの目玉とも言える国境越えでしたが、トラブル等もなく無事に終えることができました。

ベトナムへ入国後、ホーチミンで戦争証跡記念博物館を訪問しました。ベトナム戦争の惨劇を学習し、戦争の影響が現在にまで続いていることを目の当たりにしました。

沢田 教一『安全への逃避』

9月8日 最終日には事後学習としてスタディツアーの振り返りを実施しました。参加学生一人一人がツアーを通して学んだことや印象深かったことを発表し合いました。

それぞれが研究分野や興味関心に添った視点から意見を交換しあい、新しい気づきの多いとても有意義な振り返りの時間となりました。

振り返りの様子

国内での事前講義から現地での学びを通し、単なる旅行ではない、貴重な学びの経験を得られた学生達の、どことなくいつもに増して真剣な表情がとても印象的でした。