2025年度実践型プログラム「国連の役割と機能(国連集中研修)」を実施しました

2026年2月21日~3月1日、11回目の実践型プログラム「国連の役割と機能(国連集中研修)」が実施されました。過去10回にわたり植木安弘名誉教授が主導してきた本プログラムは、今年度より近藤哲生特任教授へ引き継がれ、初めての実施となりました。
8学部1研究科から21名の多様な学生が参加し、ニューヨークにて研修に臨みました。

国連本部を前に

本研修は、多岐にわたる国連の仕事について、実際に業務に携わる現役の国連職員から直接講義を受け、国連の役割や機能を学ぶとともに、国際社会が直面する課題について理解を深めることを目的としています。

今回は渡航前の事前講義として、国連機関が現在抱える課題や強みについて、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)を用いたグループワークと発表を実施しました。これにより学生は実地研修に向けた問題意識を明確化し、研修への参加意欲も一層高まっている様子でした。また、上智大学ニューヨークオフィス代表の長倉若さん、国際移住機関(IOM)駐日事務所の保田由布子さんによるプレセッションも行われました。

ニューヨーク到着日は天候にも恵まれ、予定通りメトロポリタン美術館でのガイドツアーに参加し、米国の歴史や文化について学びを深める良いスタートとなりました。

一方で、翌2月22日にはニューヨークで約10年ぶりとなる暴風雪警報・緊急事態宣言が発令され、2月23日(月)のプログラムは原則オンラインでの実施に変更されました。リモート実施となりながらも、研修は多彩な内容で展開されました。前担当教員である植木安弘名誉教授による講義で幕を開け、学生たちからは次々と質問が寄せられ、活発な学びの姿勢が際立っていました。その後も UN Women や中満泉国連事務次長による講義が続き、画面越しでありながら真剣な姿勢で学びに取り組んでいる様子が印象的でした。

暴風雪警報が発令され、ホワイトアウトとなったホテル前の通りの様子

2月24日(火)以降は天候が回復し、概ね予定通りプログラムが進行しました。渡米4日目にしてようやく国連本部に足を踏み入れ、学生たちの学びへの意欲はさらに高まっているようでした。

本研修の目玉の一つとして、例年同様、今回も日本政府代表部を表敬訪問させていただき、山﨑和之特命全権大使、入谷貴之公使、白石和友 一等書記官より、創設から80年を迎えた国連の限界と可能性、日本の役割、そして将来を担う世代への期待などについて貴重なお話を伺うことができました。

※訪問時の様子を、国連日本政府代表部ウェブサイトにてご紹介いただきました。

また、昨年度に引き続き、NHKニューヨーク支局およびニューヨーク・タイムズ(NYT)を訪問し、メディアの視点から国際情勢について学びました。NHKでは国際報道の公平性や使命感、発信力について、NYTではAI普及下で大きく変化する報道の未来について講義を受け、学生にとって大変示唆に富む機会となりました。

Jon Thronton氏によるNY Timesツアー

国連本部での講義に加え、UNDP、UNICEFなどでは例年同様、各機関の国連職員から現場の声を伺い、学生からは毎回時間を超過するほど多くの質問が寄せられました。まさに国連の最前線での学びを体感している様子でした。

UNDPでのブリーフィングの様子

研修最終日には、暴風雪の影響で延期されていた国連本部ガイドツアーにも参加しました。全講義を終えたうえでのツアーは理解をさらに深める機会となり、多くの学生から「学びの総まとめとして有意義だった」との声が上がりました。

実際に開催されていた国連総会の様子

今回、近藤哲生特任教授のもとで初めて実施された研修でしたが、序盤の暴風雪による急なスケジュール変更にも関わらず、国連職員および各国際機関の皆さまの柔軟なご対応のおかげで、全行程を無事遂行することができました。また、参加学生・教職員のチームワークにより、不測の事態にも落ち着いて対応することができました。

そして本研修の立ち上げ当初から尽力され、今回も初日の講義や研修全体を温かく見守ってくださった植木安弘名誉教授に、改めて深く感謝申し上げます。今後も、近藤哲生特任教授のもとで本研修が継続し、国連や国際機関に関する学びの機会がさらに発展していくことを期待しています。

国連総会開催日の国連本部(各国旗が掲げられていた)

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