「世界がキャンパス」米国政治経済メディア現地体感実践プログラムを実施しました

ワシントンD.C.のアメリカ合衆国議会議事堂にて

学生14名が、現役記者と、米建国史から続く今を体感 
実践型プログラム「世界がキャンパス」

2025年8月31日~9月7日、実践型プログラム「「世界がキャンパス」米国政治経済メディア現地体感実践プログラム」を実施しました。今回が初開催となる本プログラムには、5学部から14名の学生が参加し、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンD.C.の3都市を訪問。『米国の歴史と今』をテーマに、現地で自ら取材を行うことで、リアルな体験を通じた学びを得ました。

本プログラムを担当する我謝京子先生は「SNSやインターネットで得た知識ではなく、現地でリアルを体感してほしい」という強い思いをこのプログラムに込めています。

参加者は渡米前の5日間連続で行われた事前講義にて、アメリカの歴史、異文化コミュニケーション論、メディア論、米国政治経済について集中的に学びました。事前に基礎知識をしっかり身につけたことで、現地での取材や訪問先での理解が深まり、実践に大いに活かされました。

ニューヨークではタイムズスクエアにて、オープニングの映像撮影からスタート。その後、ウオールストリートにあるフェデラルホール、ニューヨーク連邦銀行、国連などを訪問し各地で取材を行いました。また、ブロードウエイミュージカル「ハミルトン」を鑑賞し、アメリカ独立史に欠かせない重要人物、ハミルトンについて理解を深める貴重な機会となりました。また、テレビ東京の生中継を見学した際には、緊迫した報道の現場を目の当たりにしました。

タイムズスクエア前にて
ウォールストリートにて取材風景
テレビ東京の生中継を目の前で見学

2都市目のフィラデルフィアにはNYからバスで移動。実際に独立宣言が行われた独立記念館を訪れ、実際に独立宣言が行われた部屋を見学し、歴史上の人物を知識だけでなく肌で感じることができました。さらに、星条旗を初めて制作したベッツィ・ロスの家でも取材を行い、歴史の重みを感じながら街を散策しました。

フィラデルフィア 独立記念館前にて
独立記念館にて取材風景

3都市目のワシントンD.C.では国会議事堂を訪れました。議事堂の佇まいは壮麗で、圧倒されるほどの存在感でした。また、現役で活躍中の弁護士の方へ取材する機会もありました。学生たちは各地で積極的に取材に取り組み、米国政治への理解を深めました。また、政治報道の最前線で働くTBSワシントン支局へ訪問した際は、報道機関の役割についてリアルに学ぶことができました。

TBSワシントン支局にて

帰国してすぐに行われた事後講義では、映像チーム、新聞チームに分かれ、成果物の制作に取り組みました。経済の現場ニューヨーク、議会政治誕生の地であるフィラデルフィア、政治の現場ワシントンD.Cで、様々な歴史的建造物や、現地で働く人々との交流を通じて得た発見を映像と記事にまとめました。
(映像と記事のリンクを下に記載しています。ぜひご覧ください!)

【担当教員のコメント】

「ネット社会の今だからこそ、米国のリアルを現場で感じたい」と14人の学生が、今年度から始まった夏期講習「世界がキャンパス」に参加しました。米国の歴史、政治、経済、メディアを現場で体感する3週間のコースでは事前講義で心構えができた学生たちが、米建国史最初の首都ニューヨーク、その後10年首都だったフィラデルフィア、そして現在の首都ワシントンDCへと南下し、それぞれの現場で記者、レポーター、カメラマンとなり、現場のリアルをスマートフォンで撮影しました。帰国後には、現地での取材をもとに記事を書き、ナレーションを収録し、ビデオとウエブサイトにまとめました。是非、学生が感じた現場のリアルをご覧ください。

(ロイターニューヨーク支局記者・プロデューサー、ドキュメンタリー映画監督、上智大学非常勤講師 我謝京子)

初めて実施した実践型プログラム「The World is My Campus」は、アメリカの3都市を移動しながら、合計18回の取材を行うというハードなスケジュールでしたが、非常に充実した時間となりました。 参加者の動機は、ジャーナリストを志す学生、歴史や政治経済に関心を持つ学生、就職活動や将来に悩む学生などさまざまでしたが、共通していたのは「何かに挑戦したい」「自分を変えたい」という強い思いでした。 3都市での出会いや現地での実践を通じて得たかけがえのない経験は、参加者一人ひとりの「未来」へとつながる、深い学びとなったことは間違いありません。