4-2 法人部門 財務状況
- 重要なお知らせ
4-2-1 経常費補助金
今年度の私立大学等経常費補助金の交付額は、大学が2,187百万円(前年度比145百万円の減)、短大が60百万円となった。
4-2-2 文部科学省等補助金
(1)国際化拠点整備事業費補助金
上智大学では国際化の取組みにおいて、2009年度以降、文部科学省「大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(グローバル30)」「グローバル人材育成推進事業」「大学の世界展開力強化事業」「スーパーグローバル大学創成支援」事業に採択され、補助金の交付を受けている。また2015年度には「大学の世界展開力強化事業(中南米等との大学間交流形成支援)」に、2018年度には「大学の世界展開力強化事業(COIL 型教育を活用した米国等との大学間交流形成支援)」に採択された。
(2)施設・設備・装置等補助金
2011年度には私立学校建物其他災害復旧費補助金86 百万円の交付が、2013年度には私立学校施設設備費補助金191百万円の交付を受けた。2021年度にはICT活用推進事業補助金75百万円の交付を受けた。
(3)その他の国庫補助金
その他の国庫補助金は主に利子助成や大学改革推進等補助金等である。2012年度以降、科学技術人材育成費補助金の終了などにより減少傾向となっている。
4-2-3 事業活動収支計算書
2021年度の事業活動収支決算は、基本金組入後の当年度収支差額が377百万円となり、予算比で2,182百万円多い結果となった。また、社会福祉専門学校の閉校に伴う機器備品・図書の除却など基本金取崩額が71百万円発生し、翌年度繰越収支差額は予算比で2,253百万円減少して、△8,123百万円となった。
今回の決算の特徴は、前年度に引き続きコロナ禍で国内外への出張等が少ないなど、全体的な経費支出が予算比1割程度減少していること、収入面では高額の寄付金と前年度並みの資産運用収入のあったことが挙げられる。
大きな項目で見ると、教育活動収入は寄付金と雑収入以外の費目が予算を下回り、予算比231百万円の減、教育活動支出は人件費が16百万円増加したが、最終的に予算比1,496百万円の減となった。教育活動外収入は受取利息・配当金の増などで予算比1,101百万円増加した。特別支出は予算比38百万円増にとどまり、施設設備補助金等の特別収入が228百万円増となったことで特別収支差額は予算比190百万円増となった。この結果、基本金組入前当年度収支差額が予算比2,556百万円増加し、基本金組入額合計は予算比374百万円増加したが、当年度収支差額はプラスとなった。
4-2-4 資金収支計算書
2021年度の資金収支の規模は、50,143百万円で予算比1,222百万円の増加となった。主な要因は資金収入では、受取利息・配当金収入の増、寄付金収入の増、学生生徒等納付金収入の減、付随事業・収益事業収入の減による。
一方、資金支出では教育研究経費と管理経費で予算比1,197百万円の減で、引き続きコロナ禍において旅費交通費・業務委託費・会合費で△673百万円となり、その他教育研究経費の修繕費・賃借料・補助費・報酬料金で△376百万円となった。経費関係以外では資産運用支出が予算比1,157百万円の増、及びその他の支出は1,525百万円増で主に預り金支出である。この結果、翌年度繰越支払資金は前年度比928百万円減少、予算比では133百万円の増となった。
4-2-5 貸借対照表
2021年度の有形固定資産での大きな変動は、四谷キャンパス15号館新築にかかる建設仮勘定支出で282百万円、同正門から東門への通路を含む外構整備工事91百万円などである。構築物では南門駐車場再整備で49百万円の支出があった。
特定資産では、第3号基本金の増に伴う引当特定資産が301百万円増、減価償却引当特定資産は2,723百万円増となった。なお、減価償却額の累計額の合計は51,103百万円で、64.4%の引当となっている。
その他の固定資産には収益事業元入金4,345百万円、信濃町アルペ国際学生寮の敷金58百万円が含まれている。また、教職員の定年退職に伴う私立大学退職金財団からの交付金にかかる未収入金442百万円などがある。
この結果、資産の部の合計は、前年度末より1,454百万円増の166,247百万円となった。
一方、負債の部では、施設設備にかかわる新規借入はなく、2022年度に返済する短期借入金への振替減1,205百万円その他により、長期借入金は1,235百万円の減となった。純資産の部では、基本金が2,265百万円増の150,458百万円、繰越収支差額は448百万円改善されて△8,123百万円となっている。
4-2-6 寄付金
(単位:百万円)
2013年度まで約10年にわたり募集していた創立100周年記念事業募金の流れを継ぎ、2014年度以降、名称あらたに恒常的な募金活動として「SOPHIA 未来募金」を展開している。教育研究活動、グローバル人材養成、学生支援、キャンパス整備計画に加え、2021年度よりあらたに「グローバルキャンパス創成とサステナビリティ推進支援」を大きな使途として掲げ、これらを遂行するための安定的な財政基盤の確立を目指すものとなっている。8 カ年目となる2021年度は、目標額2億円に対し約7.9億円のご寄付があった。
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