ミャンマーにて、開発途上国の教育現場を体感。

Union Day
ミャンマーの休日、Union Dayの学生イベントに参加

2018年に採択された、文部科学省「大学の世界展開力強化事業(COIL)」の事業の一環として、2020年2月2日から13日にミャンマーでスタディーツアーを開催しました。

参加した4名の本学学生は、JICA・KOICAなどの各国政府機関やUNHCR等の国際機関の訪問、現地大学およびJWLと連携した現地教育機関の学生達との交流を通じて、開発途上国の教育現場を体感し、多民族国家でもあるミャンマー社会に対しての理解を深めました。

JWL(Jesuit World wide learning)とは、米国のイエズス会系大学が中心となり設置された教育機関で、教育機会が少ない難民に対してオンライン教育の機会を提供することで途上国の人材育成に寄与しています。
本スタディーツアーでは、JWLと連携しながら、参加学生と現地学生が対面での交流や、COILを用いた遠隔での協働学習を続けることで、本事業の目的である多文化共生を考え、課題を解決することのできる人材を育成することを目指しています。また、途上国とCOILを実践するにあたってどのような課題があるか、スタディツアーを通して教職員と学生が共に学び、事業の発展に結び付けることも本スタディーツアーの目的としています。


<参加した法学部(2019年卒)の学生による体験談>

地方の僧院学校を見学
地方の僧院学校を見学

市場を人々が行き交う鮮やかな日常を体感する一方、社会の根底からの変革を目の当たりにした十日間だった。各公的機関で国の全体像や歴史、政策を多角的に学びつつ、国立と私立、都市と地方、僧院学校やイエズス会の学校など多様な教育機関で、小学生から大学院レベルの学生達と交流した。
そこで最も印象的だったのは人々の学習への熱心さだ。教育への投資の価値を個人個人が認め、前のめりに教育機会を掴もうとする姿勢に圧倒された。日本で望めば手に入る機会を持て余す自分を振り返り、恵まれてはいるが学生として彼らの遥か後ろを走る感覚に襲われた。JICAが関わる初等教育の教科書改定の現場も印象深かった。未来の全国民の当たり前を創りうる作業が、日本の協力体制のもとで行われている背景は興味深く、同時に今しか見られない場に立ち会えたことで今後もミャンマーを自分なりに追い続けたいと思う刺激になった。
今回が初回で時に手探りだったからこそ、現地で人々とより真剣に向き合えた場面も多かったと思う。出身民族の文化や国の発展を背負って学ぶ、議論を共にした学生達の姿は、滞った日本社会に疑問を投げかける自身の視点ともなる、そんな貴重な経験を得た。


ミャンマーとオンラインで繋いで質疑応答
ミャンマーとオンラインで繋いで質疑応答

帰国後の事後講義では、訪れた教育機関とオンラインで接続し、帰国後の振り返りで新たに生じた疑問などをたずね、学びを深めました。また、今後も参加者はSNSのグループページなどを通じて、COILを活用した交流を続けて行く予定です。

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