文部科学省「大学の世界展開力強化事業~COIL型教育を活用した米国等の大学間交流形成支援~」(COIL) <2018-2022>
2022年度を以て本展開力事業は終了しましたが、上智大学では引き続き全学的なCOILの促進を進めています。
「大学の世界展開力強化事業~COIL型教育を活用した米国等の大学間交流形成支援~」(COIL)
2018年、文部科学省は「大学の世界展開力強化事業」において、米国等の大学との国際協働オンライン学習プログラム(Collaborative Online International Learning = COIL)を構築する日本の大学に対し支援を行うことになりました。COILはICTを用いてオンラインで海外大学との交流をおこなう教育手法で、新たな国際交流の形として、あるいは既存の授業科目や留学プログラムをより充実させる手段として、活用が期待されています。
この事業に、上智大学・お茶の水女子大学・静岡県立大学3大学合同の構想「人間の安全保障と多文化共生に係る課題発見型国際協働オンライン学習プログラムの開発」が採択されました ( 採択件数:10件13大学/申請件数21件27大学)。これにより、人間の安全保障と多文化共生の観点から国際社会における課題を発見し、その解決に貢献できる人材の育成を目指します。
本事業は、米国連携大学との講義科目での接続、国内3大学の連携による留学生受入れ、留学プログラムの充実化、Jesuit Worldwide Learning (JWL)と連携した第三国への発信、という4つの取り組みにおいてCOILを活用するものです。COILを導入することで、①経済的理由や大学の履修カリキュラムの関係上、留学機会が得にくい学習者に教育機会を提供すること、②文化的背景の異なる多様な学習者が協働学習を行うことにより、課題に対する多面的な理解や複眼的な思考力を習得すること、③相手先からの映像や双方向コミュニケーションを利用した効果的な学びが可能になることを目指します。
詳しくは「COIL事業パンフレット」をご覧ください。
本事業で提供するプログラム
COILを導入した授業科目
COILを活用することで、通常の授業科目の中で国際協働学習を経験することができます。上智大学では様々な分野にてCOILを導入しており、これまでに開発教育、国際看護、異文化コミュニケーション、環境学等の科目で実績があります。
COILを活用した学生受入プログラム
米国連携大学からの留学生は、国内連携大学が提供する講義科目や教育プログラムを任意で選び、日本国内における循環受入プログラムに参加することができます。過去の留学生達は、お茶の水女子大学が開講する上級の日本語科目の履修や、静岡県立大学が開催する地元企業の訪問や文化体験を組み合わせたスタディツアーに参加した実績があります。
Jesuit Worldwide Learning (JWL) 連携プログラム
Jesuit World wide learning(JWL)は、難民へのオンライン教育支援を行うイエズス会の教育機関です。上智大学はJWLとの連携のもと、オンラインプラットフォーム上で講義を提供することを目指し、それらを活用している現場へのスタディツアーを実施します。スタディツアーでは、ミャンマー等の教育機関や、政府機関・国際機関を訪れ、教育開発について学びます。世界における教育格差の解決に貢献するため、今後も上智大学とJWLは協働していきます。
COILを活用した学生派遣プログラム
短期プログラムや交換留学で米国連携大学に留学する学生がより学びを向上できるよう、COILを活用した出発前の事前講義や、帰国後のフォローアップの場を提供しています。内容は、各プログラム・行き先ごとに異なり、連携校の教員による事前講義や、日米学生同士のペンパルプロジェクト、もしくは過去に同じプログラムに参加した上智大生の先輩からの相談セッションなど、多岐に渡ります。