理事長 学長 ご挨拶

上智学院理事長
上智学院理事長 アガスティン サリ
上智大学長 曄道佳明
上智大学長 曄道佳明

上智大学後援会の会員の皆様には、1973年の発足以来長きにわたり、物心両面において大学にご支援・ご協力をいただいております。本学を応援し、貴重なご意見をくださる皆様は、本学にとってかけがえのない大切なパートナーであり、後援会から毎年いただく多大なご寄付は、教育研究環境の整備や各種奨学金など様々な用途に使用させていただいており、深く感謝いたします。


さて、上智大学はローマ教皇の命を受け、「日本の首都に大学を」というミッションで結びついたドイツ、フランス、イギリスの3人のイエズス会の神父によって1913年に設立され、今年創立110周年を迎えました。上智大学は「叡智(ソフィア)が世界をつなぐ Sophia – Bringing the World Together」という建学の理念のもと、グローバル化が進む現代社会において、先駆的で歴史的な使命を果たすべく、グランド・レイアウトと呼ばれる中長期計画を策定し、さまざまな取り組みや改革を進めてきました。そして、110周年を迎えるに先立って、コロナ禍を含む急速な社会情勢の変化やデジタル化、教育研究のさらなる発展を考慮し、2023年度からの8年間を対象とする新たな中長期計画「グランド・レイアウト3.0 – 2030年に向けて-」を公表しました。この計画では、上智学院全体が共通の基本理念として、「『For Others, With Others』(他者のために、他者とともに)生きる人材の育成」、「『叡智(ソフィア)が世界をつなぐ/Sophia – Bringing the World Together』を基盤とした教育・研究・社会貢献の実現」など10のコミットメントとして掲げ、さらなる発展をめざしています。


本学の四谷キャンパスは、84ヶ国から集う学生のバックグラウンドのみならず、9学部29学科と10研究科(大学院)が一つの場所に集結し、学術的な交流機会と能動的な学びの場が提供され、地球規模の諸課題に多角的、融合的にアプローチできる絶好の国際的な環境です。専門性を高める学科カリキュラムの先鋭化のみならず、豊かな人間性の醸成も含め、多様化する社会を生き抜き生涯学び続ける基盤となる「基盤教育」にも力を入れています。また、上智大学は社会的責任(Social Responsibility)を果たす取り組みを支援するために「サステナビリティ推進本部」を設置しており、学生が大学の「学生職員」として情報収集、広報、制度設計に積極的に参画し、関係部署の事務サポートだけでなくさまざまな企画業務にも取り組んでいます。四谷キャンパスの外構工事により学生の就学環境の整備やバリアフリー化も進みました。


自然災害、パンデミック、戦禍など予測困難な状況下で未来を切り開いていくためには、知識の蓄積のみならず、発揮する智慧が求められます、現状のグローバル社会の構造を直視し新しい協調・共生社会を導くため、大学としての教育・研究を発展させてまいります。後援会による多大なる学生支援への感謝を申し上げると同時に、後援会の会員の皆様が本学に対し末永く愛着や親しみを感じていただけますよう、努力を続けてまいります。


末筆になりましたが、本学で学ぶお子様がより充実した学生生活を送ることができますよう祈念いたしますとともに、皆様のご理解と変わらぬご支援をお願い申し上げます。

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