性の多様性に対する配慮・対応について

2023年4月13日

1.利用可能な手続き/サポート

氏名の変更・通称名の使用

性別に違和感をもつ学生の学籍上の氏名の変更について相談することができます。
手続きを経て変更した場合、大学が発行する証明書にはこの学籍上の氏名が記載されます。学外において、証明書との整合性について説明を求められた場合はご自身でご説明いただくこととなりますが、大学からは、大学での氏名の取扱いに関する説明文書を発行することが可能です。
 窓口:学事センター学籍担当(2号館1階 03-3238-3519)

性別の変更

学籍上の性別は、戸籍上の性別と同じものになります。戸籍上の性別が変更になった場合には、その旨を証明できる書類を添付して申請してください。
 窓口:学事センター学籍担当(03-3238-3519)

大学が発行する以下証明書には性別の記載はありません。(発行部署は<>内に表記)
・在学証明書、成績証明書、卒業・修了見込証明書、卒業・修了証明書<学事センター>
・学生証<学事センター>
・学割証<学生センター>
・健康診断証明書<ウェルネスセンター>

授業

教員が使用する受講者の名簿には、授業運営上必要と判断される場合のみ、性別を記載しています。
例:体育の授業の更衣場所、ゼミ合宿等での宿泊施設での部屋割り、名前の呼ばれ方など。 

健康診断

集団での健診ではなく、個別受診などが可能です。
個別受診を希望される場合には、ウェルネスセンター健康支援にご相談ください。
 窓口:ウェルネスセンター 健康支援(ホフマン・ホール2階 03-3238-3394)

留学

交換留学、各種研修等の大学が提供するプログラムへの参加にあたって、不安や質問がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
 窓口:グローバル教育センター(2号館1階 03-3238-3521)

2.施設について

学内のトイレ

キャンパス内各所に設置されている「みんなのトイレ」はどなたでもご利用いただけるトイレです。
「みんなのトイレ」設置場所はアクセシビリティマップにてご確認ください。
アクセシビリティマップ

更衣室

授業で使用する更衣室は、男女別となっています。
課外活動等、授業以外で使用できる更衣室は、以下3か所にあります。
・ 体育館B1階柔剣道場(男性のみ)
・ 体育館1階(女性のみ)
・ ホフマン・ホール・トレーニングセンター(男女別)
現在のところ、性別によらない更衣室や個室更衣室、シャワー室はありません。着替え台のある「みんなのトイレ」をご利用ください。
着替え台のある「みんなのトイレ」:2号館1階、3号館B1階~5階、4号館6階、6号館2階~6階、17階

上智大学には3つの直営寮があります。
上智大学直営寮
・ 枝川寮(男性のみ)
・ 祖師谷国際交流会館(男女ともに居住可能)
・ アルぺ国際学生寮(男女ともに居住可能)
祖師谷国際交流会館とアルぺ国際学生寮につきましては、建物内で男性と女性との居住エリアを分ける運用をしております。
 窓口:学生センター寮担当(03-3238-4621)

なお、直営寮以外にも、協力会社等が運営している上智大学専用寮、推薦寮、学生マンション等があり、食事付き/食事なし、キッチン・浴室付き/浴場・キッチン等共有等の多様な物件を紹介することが可能です(満室等の理由によりご希望に沿えない可能性もあります)。

3.相談窓口について

ジェンダー・セクシュアリティの問題に関する相談も他の相談事項と同様に下記相談窓口を利用できます。内容によって対応部署が異なりますが、どちらの窓口に相談しても、相談内容に適切な窓口を案内します。また、相談内容の秘密は厳守します。学内で共有する場合は必ず本人の承諾を得たうえで進めます。

ウェルネスセンター

■なんでも相談窓口
 なんでも相談窓口では、大学生活における悩みや様々な問題について相談を受け付けています。相談内容により、問題解決へ向けてのアドバイスや、学内外の適切な相談施設等のご紹介をします。何かお困りの時や、どこで相談したらいいのか分からない時は、お気軽にお問い合わせください。相談は以下のウェブサイトからお申込みください。
なんでも相談窓口

■カウンセリングサービス (10号館3階 電話 03-3238-3559)
 カウンセリングサービスは、学生生活の中でぶつかる大小さまざまな問題をカウンセラーと話し合い、具体的な対処・解決方法を見出していくところです。ジェンダーやセクシュアリティについての理解のあるカウンセラーが在籍しています。学生生活上の困りごとや、メンタル面の問題など、どんなことでもご相談ください。相談には電話での事前予約が必要です。

■健康支援(ホフマン・ホール2階 03-3238-3394)
 学生の身体やこころの健康について支援を行っています。
こころの問題については、精神科医が専門的な相談に応じており、ジェンダーやセクシュアリティ、メンタル面での相談なども受け付けています。相談時間については、ウェルネスセンター健康支援のウェブサイトをご確認ください。
ウェルネスセンター健康支援

学生センター(2号館1階 03-3238-3525)

奨学金や課外活動、寮を含めた住まいに関する相談は、学生センターで受け付けています。

 キャリアセンター(2号館1階 03-3238-3581)

就職・進路に関する相談はキャリアセンターで受け付けています。LGBTQ基礎研修を受けた相談員を指名することもできます。その場合は、以下のメールアドレスに必要事項を記載のうえご連絡ください。要記載事項や相談時間などの詳細は、「Loyola>就職・キャリア支援>webキャリアセンターはこちらから>多様な働き方について(ダイバーシティ、LGBTQ+)」を参照してください。
メールアドレス:gdcareer-co#sophia.ac.jp(注:#を@に変更して送信してください。担当職員以外がメールを見ることはありません。)

ハラスメント相談窓口

上智学院の構成員によるハラスメントがあった場合は、性自認・性的指向に関するものであるかどうかにかかわらず、下記のウェブサイトからハラスメント相談受付窓口や、教職員による相談員に相談することが可能です。
ハラスメント相談受付窓口

ハラスメント防止をさらに強化するため、学内に設けているハラスメント相談窓口及びハラスメント相談員による相談体制に加え、「上智学院ハラスメント外部相談窓口」を設置しています。一人で悩まずに早めに相談しやすい窓口に相談してください。ご利用にあたっては、下記リンクより内容をよく確認いただいたうえで、専用ホットライン(電話)、WEB、書面又はEmailによりご相談ください。
ハラスメント外部相談窓口

<学外相談機関のご紹介>

■よりそいホットライン(学外機関) 0120-279-338
 性別の違和や同性愛に関する相談。性的マイノリティ専用ダイアル

■千代田区MIW(男女共同参画センター)(学外機関) 03-5211-4316
千代田区在住・在勤・在学の方とその家族を対象に、1回あたり50分で電話または面接での相談を行っています。

■プライドハウス東京レガシー
 以下の3つの相談窓口を設け、LGBTQ+に対する相談支援を行っています。詳細はウェブサイト
 にてご確認ください。
  ・「ラップアラウンド・サポート」LGBTQ+の子ども、ユース向け無料相談支援プログラム
  ・「LGBTQ+いのちの相談窓口」当事者やそうかもしれない人の困りごとや悩み、つらい気持ちに
   寄り添い、受け止めることを目的として、相談を受け付けています。
  ・「弁護士によるLGBTQ+の法律相談」

4.啓発イベント等

ダイバーシティ推進室

不定期にLGBTQ+に関する研修や意識啓発イベントを開催しています。毎年11月25日から12月10日までの「ダイバーシティ・ウィーク」では、学生も企画に参加してさまざまなイベントを行っています。
ダイバーシティ推進室ウェブサイト
イベント等に関するお問い合わせ:wrsswg@sophia.ac.jp

5.性別情報収集の必要性に関する取り組み

上智大学は、多様性を尊重する環境整備の一環として、学内における性別情報収集の必要性の見直しを行っております。今後、この基本方針に基づき、全学的な検証を経て、不要と判断されるものについては「性別欄」の削除を順次進めてまいります。 

■学生の性別情報の収集・利用に関する基本的な考え方
・ 上智大学は、性別情報は個人の尊厳、価値観、生き方に関わるものであるという認識に立ち、性別情報の必要度を十分に検討のうえ、合理的な理由がある場合に限って収集・利用します。
・ 入学手続時に収集する個人情報に性別情報が含まれますが、「個人情報の取扱い」(プライバシーポリシー)に則り、厳正に管理し、定められた目的の遂行に携わる教職員以外が利用することはありません。
・ 教員用の履修登録者名簿は授業運営上必要な場合のみ性別を記載しますが、大学が発行する各種証明書(成績証明書、卒業証明書、健康診断証明書など)に性別情報を記載することはありません。
・ 入学後に、事務部署、学部・研究科等が個別に性別情報を収集することは、下に事例を挙げたとおり、合理的な理由があり、やむを得ない場合を除いて行いません。
・ 合理的な理由により収集する場合も、性別の確認がセクシュアルマイノリティの当事者に精神的な苦痛を与える可能性があることを理解し、下記原則のとおり、回答の選択肢、任意性に留意します。
・ 収集・利用の必要性に関する検証を継続的に行い、方針の見直しを行っていきます。

■入学後に、性別情報を収集する場合の原則(法令等に基づき、本学で変更ができない場合を除く)
・ 選択肢は「男性/Male」「女性/Female」「男性・女性どちらにも当てはまらない/Non-binary」「無回答/not reveal」からの選択とする。
・ 研究上の収集で、事情がある場合は別表現、あるいは自由記述も可とする。
・ 可能な場合は性別情報の回答を任意とする。 

■性別情報の収集・利用を行う合理的理由があると考えられる事例
・ 官公庁等、外部機関の定めた書式・項目における性別情報の収集・利用
・ 男女の区分けを要する施設設備利用、競技等における性別情報の収集・利用
・ 医療上、必要がある性別情報の収集・利用
・ ジェンダー差別解消への施策実施を目的とした男女比の確認のための情報の収集・利用
・ 学問的研究、社会調査、統計作成における性別情報の収集・利用