外国語学部 イスパニア語学科 1年(2023年度デウスト大学<スペイン>)

2024年2月11日~3月10日の3週間に渡って実施された海外短期研修「デウスト大学」に参加しました。

バスク州の国旗は色んな所に。独特の文化を感じられます。

①プログラム内容

 このプログラムは上智大学生向けにのみ開講されているもののため、13名の参加者全員が日本人でした。
 講義内容としては大きく、①文法、②会話、③文化の3種類に分けて実施されました。

 ①文法の授業では、体の部位の名前を覚えたり、少し複雑な動詞や、完了過去と未完了過去の使い分けといった複雑な文法勉強したりした他、2回のテストがありました。ネイティブの方がどういう時にどの表現方法を使うのかという、とても細かい内容まで知ることができた点は留学ならではの体験だと感じ、とても面白かったです。
 ②会話の授業はプレゼンテーションが3回と、ライティングのテストが2回ありました。授業中はとにかくスペイン語を使って自分の意見を述べたり、日本の文化や社会の説明をしたりする等、語学力だけではなく日本についての知識も求められました。
 ③文化の授業では、スペイン全般の文化はもちろん、デウスト大学があるバスク地方の文化についての授業を受けました。その他にも美術館や博物館に行くアクティビティもあり、最後にスペイン語でレポートを書く課題もあり、充実したプログラム内容だったと思います。

②難易度

 私が現地で受講したのはB2.2レベルでしたが、簡単すぎず、難しすぎず、ちょうど良い印象でした。毎回宿題が出されるので、きちんとこなしていればしっかりとついていけるレベルだと思います。
 授業は全てスペイン語で実施されますが、先生方は聞き取れるスピードで話してくださいますし、全員が理解できるまでしっかりと教えてくれるので安心でした。

③現地での生活について(宿泊形態・治安等)

 現地ではホームステイでの滞在でした。自分用の個室があり、ベッドや勉強机といった基本的なものは揃っています。私のステイ先はシャワールームもホストファミリー用と個人用で分かれていたので自分のペースで利用できました。
 基本的には静かなのですが、サッカーの試合がある日は近隣住民の歓声や足跡がかなり響いたり、ホストマザーがベジタリアンだったりと日本では日本ではなかなか体験しないことが多くありました。
 サッカーに関してはいかにもスペインを感じることができましたし、ベジタリアンメニューもとてもおいしかったので総じて満足できました。

ビルバオを代表する川、La Ría(ラリア)とグッゲンハイム美術館。

 キャンパス内も、住んでいた地域も危険を感じるような場所はありませんでしたが、危険と注意されていた地区の近くに迷い込んでしまったときは冷や汗をかきました。どんな国でもそうだと思いますが、最低限の危機管理(地図をよく確認しておくなど)は必要だと思います。
 ビルバオの街はブランドショップの立ち並ぶ都会的なエリアと、古い建物に囲まれた観光向けのエリアどちらも兼ね備えています。小さな街の中に様々な機能を持った良い都市なので、短期留学でも満喫できる場所だと思います。
 また、他の大都市では私がスペイン語で話しかけても英語で返されてしまうことがあったのですが、ビルバオではスペイン語で話しかけたらスペイン語で返してくれる環境だったため、スペイン語を鍛えるという意味でもより適した環境だと感じました。

1か月通ったデウスト大学。こちらは歴史的な図書館などがある建物。

④実際に参加してみて

 ビルバオで一か月過ごし、現地でスペイン語で会話をして自分の意見が相手に伝わる喜びを知れたことは私にとって想像以上の大きな発見だったと思います。この経験を通してスペイン語をもっと使いたい、もっと上達させたいという気持ちが強くなりました。
 一か月という短い期間でも確実にスペイン語が上達したと感じましたが、まだできないことも多いなと実感したので、3年次以降に再び留学をしてさらにスペイン語をスキルアップさせたいと強く感じています

一番のお気に入りバスクチーズケーキ!

⑤後輩・次年度以降の参加者へのメッセージ

 私は当初、申し込んでみたはいいものの、現地の人とコミュニケーションが取れるのか、授業についていけるのか、他の参加者と仲良くなれるか、という様々な不安で出発日まで、行きたくない気持ちの方が正直強かった節がありました。ですが、ビルバオに到着してからはそれまで怖がっていたことがウソのように毎日楽しく過ごすことができ、一か月が一瞬で過ぎ去っていきました。少しでも留学に気持ちが傾いている人がいたなら、参加することをぜひお勧めします!!

アルチャンダ山から望む夜のビルバオは絶景です。