経済学部 経営学科 2年(2023年度パリ政治学院<フランス>)
2024年2月18日~3月17日の4週間に渡って実施された海外短期研修「パリ政治学院」に参加しました。

①プログラム(学習)内容について
このプログラムは日本の大学向けにのみ開講されているもののため、計51名の参加者の大半が日本人でした。
講義内容としては大きく3種類に分けて実施されます。
一つ目は、共通科目としての学習で、参加者全員が同じ講義を受け、①EUの歴史と政治、②EUの経済、③EUの法律、④EUの環境政策の4科目がありました。
二つ目は共通科目で学んだ内容を前提とした選択科目です。私は「EUと世界」という科目を選択しました。
そして三つ目が、任意受講だったフランス語講座です。この授業のみクラスのレベルを選択できたため、私は初級を受講しました。
学習内容を踏まえて、模擬国連の様なシミュレーションゲームを行うなど、充実したプログラム内容でした。
②難易度
EU、法学、経済学等に関する基礎知識がない状態で参加をすると、新しく学ぶ情報量が非常に多いためその点は難易度が高いと感じました。
また、教授陣のバックグラウンドも様々でアクセント(フランス語、スペイン語、イタリア語等由来)が強い英語だったため、普段から英語で授業を履修している人にとっても少し難易度が高いかもしません。

③現地での生活(宿泊形態・治安等)
現地ではアパートメントホテルに2名1室で滞在していました。住居としての機能、清潔感も十分でした。私たち以外にも滞在しているお客さんがたくさんおり、全体的に賑わいのある場所です。
キャンパスは入るために毎回学生証と荷物の確認をされるなど、全体的に安心できる雰囲気でした。キャンパスは全体的に日本の大学と大きく違う感じはしませんでしたが、建物が複数の場所に分かれて立地しているので慣れるまでは迷いがちでした。晴れの日には学生が外でランチをしたり、日光浴したりと活気のあるキャンパスだったと思います。
市内中心部の治安はそこまで悪いと感じませんでしたが、中心から少し離れると治安が悪くなると感じたのでしっかりとした防犯意識は大切だと思います。

④週末の過ごし方
週末のみ開催の蚕の市場や観光に時間のかかる美術館に行ったり、オプショナルツアーで用意されているモンサンミッシェル観光にも参加したりと、充実していました。
他の参加者の方たちは他のヨーロッパの国に旅行している人もいましたが、私はサッカー観戦をしたり、雑貨屋さんやカフェ巡りをしたりなど、短期観光ではできないパリでの生活を満喫していました。


⑤プログラムに参加してみて
初めてのフランスで渡航前は不安な気持ちがあったけれど、特に困ったこともなく、楽しく学びある時間を過ごせました。治安が心配でしたが、貴重品に気をつけていれば1人でも色々なところに行くことができたので、将来海外に住むことを検討したくなりました。
講義内容は参加前に馴染みのなかったものでしたが、集中的に知識・経験豊富な教授に教わることで興味深いと感じるようになりました。私はパリ政治学院の学生と直接関わる機会はなかったですが、カフェテリアや廊下などで学習している様子やアカデミックな内容について熱心に議論している姿に刺激を受けるなど、日々の生活の中で、移民や環境配慮といった、講義での学習内容を実感することもできる等、充実した学習環境だったと思います。
また生活面では、普段関わることのない上智の他学部の学生や他大学の学生と交流できたのは良い機会でした。ルームシェアや毎日人と接することで気疲れすることもありましたが、精神的な成長に役立ったかなと思います。

⑥後輩・次年度以降の参加者へのメッセージ
参加を決めるきっかけは、学習内容やフランス、短期留学経験への興味、など何でも良いと思います。今回の参加者はそれぞれ色々な理由で参加されていたのが印象的でした。また、参加が決まったら少しでもフランス語を学習していくと良さそうです。ほとんどの場合、英語は通じますがスーパーでのお買い物やレストランのメニューで単語がわかると楽しいし便利です。学習内容についても、事前知識がなくても、興味が湧くような授業を受けることができるので、普段触れない分野の内容を学ぶ良い機会だと思います。少しでも興味がある方は行ってみることをお勧めします!
