研究コース(2014年度以降入学者対象)

研究コースで自分の専門を究める

体系的な専門研究を通して、課題発見力、問題解決力を養い、世界諸地域への深い理解と複眼的な思考力を獲得します

外国語学部の学生は、9 つの「研究コース」から1 つを選択・登録し、「第二主専攻」または「副専攻」として修得します。
「第二主専攻」では、開設科目群を履修していくことにより、ある地域や学問分野についての系統的な学習と研究を行うもので、卒業論文の執筆が課せられます。
「副専攻」では、多様な関心に基づく履修計画に合わせて科目を履修することができます。

導入

外国語学部が開講する「コース共通導入科目」と各研究コースが開講する「導入科目」があります。このステージでは、言語学や歴史学、政治学、社会学など学問分野の方法論、調査の仕方、論文の書き方など研究上の技法、世界諸地域に関する幅広い基礎知識などを、主に1~2年次に身につけます。

コア

「導入」ステージで培った方法論や基礎知識を土台に、「コア」では各研究コースが用意するより専門性の高い科目を履修していきます。多様な学びを通じて知識を深め、自分の問題関心をさまざまな角度から捉える複眼的な視点を養います。主に2~4年次で履修します。

演習

自分の研究テーマを追究し、学んだことを自分のことばで表現するステージです。文献を通じて学んだこと、調査したことを発表し合い、切磋琢磨する場です。専門研究の経験豊かな担当教員が“伴走者”としてサポートします。「卒業論文・卒業研究」という一つの作品をつくり上げる喜びを味わってください。

導入、コア、演習に記載している科目名は一例です。
※の研究コースは主に総合グローバル学部の開講科目によって構成されています。 総合グローバル学部開講の演習科目には定員制が設けられています。
*西、西米、ラ米とはそれぞれ、スペイン、イスパノアメリカ(イスパニア語を公用語とするアメリカ諸国)、ラテンアメリカの略称です。

北米研究コース

アメリカ合衆国とカナダを対象地域とし、歴史学、心理学、政治学、経済学、社会学などさまざまな学問分野から研究を行います。北米と関係が深いメキシコ、アジア・太平洋地域の科目も用意し、一つの学問分野や国にはとらわれない「総合的な知性構築」を目指します。

ヨーロッパ研究コース

多様な民族、言語、宗教、文化を内包するヨーロッパ。本コースではそのヨーロッパ全体や域内の特定の国、サブリージョンにおけるさまざまな事象、さらにはEUに関する問題を、国家や国境といった枠組みにとらわれない俯瞰的視点から深く掘り下げて学び、研究していきます。

ラテンアメリカ研究コース

ラテンアメリカは世界でも類を見ない多様性を誇る地域です。先住民固有の文化に加え、ヨーロッパ、アフリカ、アジアとほぼすべての地域の文化が混淆しています。個性あふれる文化、豊富な資源などから日本にとって重要な地域の過去と現在を深く掘り下げます。

ロシア・ユーラシア研究コース

ロシア・ユーラシア地域について専門的かつ総合的に学ぶことのできる本コースでは、高度なロシア語力を基礎に、ロシアをはじめとする旧ソ連地域の歴史・政治・経済・社会・文化に精通し、日本と同地域の関係を自ら構築できる優れた実務家・専門家を育成します。

言語研究コース

人間にのみ備わる言語能力の科学的研究を通して人間精神の本質に迫り、日本語・諸外国語に関する実証的研究を通じて言語の普遍性と多様性への理解を深めます。また、社会、歴史、文化、教育など人間のさまざまな営みにおける言語の機能・役割について考察します。

アジア研究コース※

私たちにとって身近なアジアについて、知的関心と関わりを深めることができるように、主に東南アジア、南アジア、アジア太平洋地域を対象に、そこに住む人々の歴史、文化、社会、宗教について、地域研究とグローバル・スタディーズを連携させながら学び、方法論も身につけます。

中東・アフリカ研究コース※

中東やアフリカは日本と深い結びつきがあるだけでなく、有力な宗教の一つであるイスラームはさまざまな影響を世界に与えています。現地密着型の地域研究とグローバル・スタディーズを連携させながら、両地域の歴史、文化、社会、宗教について学び、方法論も身につけます。

国際政治論研究コース※

今日の国際社会の政治は極めて複雑であり、安全保障と経済が密接に結びつく一方、国際関係と国内の政治経済も日常的に共振しています。日米中といった主要国の外交を含めた国際政治分野を深くかつ体系的に学ぶことで、国際政治の構図と問題の本質を見抜く力を培います。

導入 ●国際関係論入門●国際関係論概説 ●グローバル化と政治学 ●平和学
コア ●国際政治学 ●グローバル・ガバナンス論 ●日本外交論 ●中国政治外交
演習 ●アメリカ政治外交●国連と紛争解決 ●外交政策 ●国際政治史
市民社会・国際協力論研究コース※

貧困・格差、マイノリティへの社会的排除や、紛争、移民・難民問題、環境破壊など、地球規模でさまざまな問題が発生しています。これらに対し、現場の実情を理解し、市民の視点に立って取り組む考え方と実践を学び、グローバルな課題解決のために国際社会に働きかける力を養います。

導入 ●市民が関わる国際協力●市民社会・国際協力論概説 ●グローバル化と経済学 ●グローバル社会学
コア ●国際政治経済論 ●グローバリゼーションと市民社会 ●グローバル化と発展途上国●特講ブラジル社会開発論
演習 ●国際協力論 ●国際教育開発論●開発経済学●グローバル市民社会論

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