近年の取組み
近年の、上智大学のグローバル化の取組みとその成果を紹介します。
■日本の国際教育の先駆的プログラムで、半世紀以上の歴史を持つ国際教養学部に加え、新たに以下の英語による学位プログラムを構築
〈6学科連携による学位プログラム「Sophia Program for Sustainable Futures」〉
- 総合人間科学部教育学科
- 総合人間科学部社会学科
- 経済学部経済学科
- 総合グローバル学部総合グローバル学科
- 文学部新聞学科(2021年秋学期開設予定)
- 経済学部経営学科(2022年秋学期開設予定)
〈環境・理工学分野における、英語による学位取得プログラム〉
■ 外国人留学生の受入促進
- 外国人留学生数※の推移 (2013年度~2020年度:通年)
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
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1,358 | 1,626 | 1,923 | 2,337 | 2,915 | 2,718 | 2,828 | 1,536 | 1,571 |
※正規生、交換留学生、非正規生、短期プログラム参加学生のうち外国籍の者
■ 交換留学協定校/学術交流協定校の拡大
- 81カ国389校の交換留学協定校/学術交流協定校 (2021年7月1日現在)
- 海外協定校数の推移 (2013年度~2020年度)
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
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204 | 233 | 266 | 298 | 326 | 349 | 374 | 387 | 396 |
■ 海外留学の促進
- 国際教育プログラムのオンライン化(2020年度~)
- 1学年派遣の交換留学に加え、1学期留学や、4ヶ月の英語集中コース、海外短期研修など多彩なプログラム を用意
- 一般留学(交換留学協定校以外への留学)の場合、「 海外留学奨励費」を支給
- イエズス会・東アジア5大学グローバル・リーダーシップ・プログラム により、学生の主体的な国際交流を促進
- 実践型プログラム により、教育研究と途上国の地域社会への貢献をリンクさせた活動を実践
- 協定等に基づく学生派遣数の推移 (2013年度~2020年度)
2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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長期留学 | 244 | 331 | 309 | 394 | 425 | 364 | 386 | 12 | 201 |
短期留学(3ヵ月未満) | 370 | 485 | 475 | 574 | 601 | 610 | 625 | 104 | 375 |
■ 英語による短期受入プログラムの拡充
- Summer Session in Asian Studies
(英語による日本語/日本・アジア研究の夏期短期講座) - Summer Session in Japanese Language
(英語による日本語学習の夏期短期講座) - January Session in Japanese Studies
(英語による日本語/日本研究の冬期短期講座)
Summer Session in Asian Studies 講義風景
■ 語学教育の質的充実を目指す「言語教育研究センター」の開設 (2012年4月)
- 日本人だけでなく、非英語圏からの留学生に対する英語教育も強化
- 「語学力を伸ばしたい学生がどこまでも伸ばせる」カリキュラムと学習環境づくり
- 授業外の自立学習の促進Language Learning Center(LLC)
- 日本語教育の拡充(開講レベルの増設、短期プログラムの新設)
- 日本語学習に対する意欲や能力向上の一助となることを目的とし、「上智大学留学生日本語スピーチコンテスト」を実施。
■ 外国語で実施する授業科目の増加
- 外国語による授業科目数は全授業科目の約20%である1,648科目(2020年度)
(外国語教育を主たる目的とするものは除く) - 主に日本語で授業を行っている学部・研究科でも英語による授業科目を増やし、日本人学生と留学生が共に学びうる環境を作り出している
■ 国際的に実績のある教員の採用と海外招聘客員教員受入制度
- 国際公募の制度を経済、外国語、国際教養、理工学部、地球環境学研究科等で導入し、優秀な教員を採用。
- 海外の高等教育機関・研究機関で活躍する著名な教員を招聘し、教育研究水準の向上や学術研究交流を促進。
- 海外招聘客員教員による授業、セミナー、ワークショップで本学の国際性をさらに高め、研究活動にも貢献。
(2005年より海外招聘客員教員制度開始。2018年度までに45名受入。)
■ 留学生支援
- 留学生のサポートを積極的に行いたい学生に「留学生サポートリストバンド」を配布。留学生が困った時に声をかけやすい環境づくりを用意(2018年10月)
留学生サポートリストバンド
- 留学生への全学的な支援・サービス体制を整備、充実させるための学内組織をつなぐ「留学生支援ネットワーク」を構築 (2010年9月)
留学生関連部署のカウンターに掲げられた留学生支援ネットワークのロゴ
■SSIC(Sophia Student Integration Commons)(2017年12月)
- 学生相互支援の拠点としてSSIC(Sophia Student Integration Commons)を開設。日本人学生と外国人留学生の交流を促進する活動のほか、「学生同士の交流」「学生同士の相談」「障がいのある学生の休憩」を目的とした多目的スペースとなる。
■日本人学生と外国人留学生の混住型宿舎の整備
- アルペ国際学生寮では、イベントや教育プログラムを実施(2019年4月~)
- 多言語・多文化環境の中で共同生活(留学生は全体の65%以上)を営む祖師谷国際交流会館では、寮内でさまざまなイベントを実施(2012年4月~)
■ 外国人留学生へのキャリア支援
- 日本で就職を希望する留学生向けに企業説明会などを開催
- 「上智大学外国人留学生のための就職活動ガイドブック」を発行(2019年4月)
- 留学生向けキャリア教育科目(全学共通科目)開設(2018年4月)
- 留学生向け求職・インターンシップデーターベースを開設(2011年12月)
■ 外国人留学生への奨学金給付
- 上智大学修学奨励奨学金はじめ外国人留学生向けの奨学金を充実
■ 海外の大学とのネットワーク形成推進
- イエズス会系大学コンソーシアムによる交換留学プログラム(MAGIS Student Exchange Program)
- カトリック研究大学戦略アライアンス( StrategicAlliance of Catholic Research Universities:SACRU)
- アジアリベラルアーツ大学アライアンス
- MIRAIプロジェクト
- 3キャンパス東アジア地域研究国際共同プログラム
- サステナビリティ学大学院教育研究ネットワーク(Promotion of Sustainability in Postgraduate Education and Research Network:ProSPER.NET)
- アジア太平洋大学交流機構(UMAP)
- ACUCA(アジア・キリスト教大学協会)加盟
- AJCU-AP(アジアパシフィック イエズス会大学連盟)加盟
- ASEACCU(東アジアおよび東南アジアカトリック大学連盟)
- GLP5大学との連携: イエズス会・東アジア5大学グローバル・リーダーシップ・プログラムへの参加(2012年8月~)
■ 国内の大学とのネットワーク形成推進
- 国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)
- 国内カトリック系大学との連携
- 南山大学と包括協定の締結(2018年12月)
- 関西学院大学と包括協定の締結(2018年6月)
- 国際基督教大学と包括協定の締結(2018年5月)
- 英語によるプログラム実施のための他大学との連携セミナー (2012年9月)
- グローバル5大学交流協定 (2012年8月)
(国際教養大学、国際基督教大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学国際教養学部、上智大学)
■ 産業界・国際機関との連携
- 国連訓練調査研究所(UNITAR)と教育連携にかかわる協定を締結(2019年8月)
- 国連食糧農業機関(FAO)本部と学生実習に関する協定を締結(2019年5月)
- 経済協力開発機構(OECD)と学生実習に関する協定を提携つ(2019年4月)
- アフリカ開発銀行(AfDB)と教育連携にかかわる協定を締結 (2019年3月)
- あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と包括連携協定を締結(2018年9月)
- 国連人口基金東京事務所(UNFPR)と教育連携にかかわる協定を締結(2017年7月)
- 公益財団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと教育連携にかかわる協定を締結(2017年4月)
- 米州開発銀行(IDB)と教育連携にかかわる協定を締結(2016年11月)
- 独立行政法人国際協力機構(JICA)と包括連携協力協定を締結 (2016年8月)
- 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟と教育連携にかかわる協定を締結 (2016年7月)
- カンボジア教育青年スポーツ省 (MOEYS) と教育連携にかかわる協定を締結 (2016年4月)
- 国際連合大学サステイナビリティ高等研究所 (UNU-IAS) と教育連携にかかわる協定を締結 (2015年7月)
- 国連が提唱する世界的な取組み「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に加盟(2015年5月)
- 国際連合教育科学文化機関(UNESCO)と教育連携にかかわる協定を締結(2015年3月)
- 東南アジア教育大臣機構高等教育開発センター(SEAMEO-RIHED)と教育連携にかかわる協定を締結(2015年3月)
- 一般財団法人国際協力推進協会 (APIC) と教育連携にかかわる協定を締結 (2014年12月)
- ボルボ・グループと産学教育連携協定を締結(2014年10月)
- 国連開発計画(UNDP)と教育連携にかかわる協定を締結 (2014年10月)
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と教育連携にかかわる協定を締結 (2014年10月)
- 経団連との共同講座 「グローバル人材育成モデル・カリキュラム」の開設 (2012年秋学期から)
- 国連世界食糧計画(WFP)と教育連携にかかわる協定を締結 (2011年12月)
■ 中南米諸国との連携拡大
「大学の世界展開力強化事業~中南米等との大学間交流形成支援~」でLAP(Sophia Nanzan Latin America Program)が採択された。(メキシコ、コロンビア、ペルー、チリ、アルゼンチン、ブラジルの6カ国13大学と連携する留学プログラム(2015年9月))
■ 東南アジア諸国との連携拡大
- 「北部タイ大学日本語スピーチコンテスト」 (在チェンマイ日本国総領事館、タイ国元日本留学生協会北部支部共催)を後援し、コンテスト優勝者には、本学への1年間の留学機会を提供(2010年~)
- アジア開発銀行との協力により、ラオスの大学教員や教育省の行政官が本学大学院において学位取得を目指す 「ラオス高等教育強化プロジェクト」 を開始 (2012年4月)
- Sophia AIMS プログラム(ASEAN政府主導の国際的な留学制度であるAIMS Programによる東南アジア協定校への1学期間交換留学)開始(2014年~)
■ COIL型教育を活用した国際連携
「大学の世界展開力強化事業~COIL型教育を活用した米国等の大学間交流形成支援~」でオンライン教育(Collaborative Online International Learning : COIL)が採択された。COILを利用した遠隔教育と交流事業を軸に、日本と米国の2国間の大学間連携を図る。(2018年9月)
■ 海外指定校入学試験制度の実施
受入重点国からの留学生受入促進のために、海外にある28校の高等学校(2021年4月現在)から、教育機関の長の推薦に基づき優秀な学生を受入れる入試制度を実施。今後は欧米、中南米、中東などにも拡大していく予定。
- 聖心女子高等学校 Sacred Heart Girls’ High School (韓国)
- 東星高等学校 DongSung High School (韓国)
- 復旦大学附属中学 High School Affiliated to Fudan University (中国
- 釜一外国語学校 Puil Foreign Language High School (韓国)
- Gonzaga High School (インドネシア)
- Al Izhar Senior High School (インドネシア)
- ザビエル高等学校 (ミクロネシア連邦)
- United Nations International School of Hanoi (ベトナム)
- International School Bankok (ISB) (タイ)
- 薇閣高級中学 Taipei Wego Private High School (台湾)
- 天主教衛道高級中学 St. Viator Catholic High School (台湾)
- 曉明女中 Stella Matutina Girl’s High School (台湾)
- 国立台湾師範大学付属高級中学 The Affiliated Senior High School of National Taiwan Normal University (台湾)
- United Nations International School (アメリカ)
- 内モンゴル師範大学付属中学(中国(内モンゴル))
- 呼和浩特市第二中学(中国(内モンゴル))
- St. Berchmans Higher Secondary School(インド)
- Loyola School(インド)
- St. Joseph’s Higher Secondary School(インド)
- Chulalongkorn University Demonstration Secondary School(タイ)
- Bak Touk High School(カンボジア)
- 蘭州第一中学(中国)
- 西北師範大学付属中学(中国)
- Colegio Santo Inacio de Loiola(東ティモール)
- International School of Dusseldorf(ドイツ)
- Ruamrudee International School(タイ)
- Maryknoll School(アメリカ)
- Kalani High School(アメリカ)
■ 全学的なグローバル化推進体制の構築
- 理事長・学長の下に、「グローバル化推進本部」を設置 (2011年7月)
■ 「国際化達成度評価協力者会議」の開催
- 本学のグローバル化推進に関して、外部評価を目的として「国際化達成度評価協力者会議」を開催 (2012年2月、2013年2月)
- 本学のグローバル化を図るグローバル化推進本部の諮問機関として設置(年2回会議を開催)(2015年10月~)
シェムリアップ、カイロ、ルクセンブルク、上海、ASEANハブセンター(タイ)、ケルン、ニューヨーク、北京、ロサンゼルス、の9拠点に設置。(2002年~)
- 東南アジア地域における本学の拠点活動のさらなる展開を目指して、ASEANハブセンター機能の強化と活性化を図るため、事業会社、Sophia Global Education and Discovery Co., Ltd.(略称:Sophia GED)を設立(2019年5月)